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風物詩
花手水
2023/7/1
今、若者中心から、中高年齢層にも広がる流行り言葉。「映(ば)える」。「光を映して美しく輝く」「周囲のものとの映り具合がよい」―などと広辞苑にはあるが、写真映えする―ということか。 近年...
トテコッコ
2023/6/24
単に「葵」と聞けば、徳川将軍家の葵の御紋を連想してしまう。だから、どこにでもあって「トテコッコの花」と言って、花びらを薄く剥がし、鼻の頭にくっつけて鶏のとさかを真似た子どもころは、その名も知らなかった...
雨に唄えば
2023/6/17
「梅雨出水鳥飼はれて遊びをり」(石川桂郎)。梅雨のイメージ通り、ジメジメというか、はっきりしない日が続く。ただ、大雨が来なければいい。 滅入っていても仕方ないから、この時期らしい風景を探す。「あの...
早苗田
2023/6/10
植ゑてゆく早苗に風の生れつつ(岸霜蔭)。田植えの盛りは過ぎつつある。近年は機械植えが主流になって、早苗の描く条線も整然としている。早苗田から青田、そして、黄金田に。 生まれたばかりの早苗田に...
初夏の装い
2023/6/3
「花の寺」とも呼ばれる飯山の古刹。その本堂前にオオヤマレンゲが咲く。ことしはいつになく花数が多く、ご住職にうかがったら、枝葉を剪定したためか?と言う。 輝くばかりの純白が眩しい...
いつもの道
2023/5/27
通り慣れているいつもの道がある時期、アレッ?と思うほど変化していることがある。ふだんの無機質な景観が、数輪の花で変わって見えることがある。ハナミズキが終わりかかり、今、ヤマボウシが咲く...
初夏の庵
2023/5/20
「風塵や一枝あまさずつつじ咲く」(中村汀女)。寺町の古庵の鐘楼。本堂前の植え込みに射干(しゃが)の花を見つけた。境内にオオデマリや菖蒲などが咲いて初夏の趣が漂う。しかし、つつじは春の季語とか...
花の道
2023/5/13
「山吹や庭うちにして道祖神」(石川桂郎)。しばらくの間「休業」となった、山間の温泉に続く山吹街道。地域住民が大切に育ててきた花の道である。 この地域には同じく、住民が苗を植え...
鯉の背泳
2023/5/6
子どものころの戯れ歌で「屋根より低い鯉のぼり」なんて歌っていたが、都会では既に鯉のぼりなど見られず、地方でも中・高層の建物が増え、鯉のぼりの威容を不鮮明にしている。 が...
花ノート
2023/4/29
「百花百姿」という言葉があるかどうか知らないが、花たちはそれぞれに、いかにもそれらしい姿で咲いている。今、テレビの朝ドラで知られる植物学者、牧野富太郎博士。「名も無い花など無い...
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