飯山市元副市長月岡さん 銃撃死の報に「えっ、何で?」と絶句

安倍元総理の死「喪失感大きく」

月岡さんが胸に刻む、安倍元総理との「笹ずしエピソード」(2016)
月岡さんが胸に刻む、安倍元総理との「笹ずしエピソード」(2016)

8日午前11時半ごろ、奈良市の近鉄大和西大寺駅前で参院選の街頭演説をしていた、安倍晋三元総理大臣(67)が銃撃され、死亡した。

「元総理死亡」「銃撃」の衝撃的ニュースは、国内は元より、世界にも広がり、テレビニュースや新聞記事を独占した。安倍元総理の通夜、葬儀の際には、事件現場や関連施設に多くの人たちが弔問に訪れ、哀悼の誠を捧げた。

飯山市岡山藤澤の元飯山副市長、月岡壽男さん。惨事を報じるテレビニュースに「えっ、何で?」と絶句したという。市副市長・信州いいやま観光局理事長だった平成28年12月、農林水産省の「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」全国30選に同観光局が選ばれた。グリーンツーリズムを核とした、日本版DMOのトップランナーとして評価された。

首相官邸で行われた、地域選定に当たった有識者との懇談会には、当時の安倍総理も出席、その後の交流会でも席をともにした。交流会では飯山の伝統的郷土食笹ずしが提供され、月岡さんの話では安倍さんはそれを2枚食べ「美味しいですね」と、顔をほころばせたという。交流会ではまた、温井地区のお年寄りが手作りしたわら細工が進呈され、安倍さんは後日、お年寄りらに自筆の礼状を送ってきた。

安倍さんの思いもよらぬ衝撃的な死に、月岡さんは「本当に気さくな方で、笹ずしを食べられた時の表情が忘れられない。わら細工を作ったお年寄りたちへの、自筆の礼状にも温かで誠実な人間性が感じられた。喪失感が大き過ぎる」と話す。