天国の青

「朝顔の紺の彼方の月日かな」(石田波郷)。朝顔は秋の季語だった。昨年初めて出会い、ことしは花の盛りを楽しみにして何度か訪れた朝顔だが、タイミングが合わず、他所の花に救われた。朝顔といえば小学生のころの夏休みの自由研究だが、水遣りをサボって枯らしてしまった。

そして、「朝顔に釣瓶とられてもらひ水」の、加賀千代女の句。「立秋」が過ぎた。連日の猛暑に秋の実感はないが、一服の涼がほしい。しっとりとした涼風がほしい。