樹氷凝る

「樹氷凝る汝は何の木と知れじ」(山口誓子)。このところ、冬が行きつ戻りつしている。除雪機が草刈り機、土掘り機に変貌したと思ったら、一夜にしてまた元の銀世界。数日止むことなく降り続く雪にため息が出る。テレビニュースでは、満開の梅園。早くも桜前線マップが報じられる。が、ここは降りしきる雪。そして、雪が止んで寒じた朝、樹花が咲く。梅と樹花の開花。美しさに優劣はないが、へえもうあったけ方がいいか。罰当たりなことせったら、大雪と来たか。