命の足跡

遠くの森まで続く一面の銀世界。一陣の風が寒気を運ぶ。寒気は陽光に癒やされ、なぜか暖気に変わっていく。大寒が過ぎた。月が変われば節分、立春。そして、雨水となる。

北信濃路は今まさに雪最も深いころ。昭和20年に栄村で785㌢を記録した未曾有の豪雪も2月初めのことだった。

広大な雪野に現れた、足跡と思しき窪み。命の営みを知る。雪の下に確かにある命に思いを馳せる。達者でな。じきに立春だでな。