「掛稲のひとねむりして夕日さす」(森澄雄)。穫り入れの秋。ことしは久しぶりに秋祭りのお囃子の音を聞いた。まだ練習だったのだろう、途切れ途切れだったが、感動さえおぼえて聞き入った。
山田の上辺に稲架を見つけて坂道をたどった。刈り残した稲を刈る人がいて、しばし立ち話。農業の機械化、省力化が進んでこの地域では一部を除いて見られなくなった稲架。「うちで食う分だけださ」と言う。例年より10日ほど早い稲架に穫れ秋を実感した。