「一枚の紅葉且つ散る静かさよ」(高浜虚子)。花咲く時も、紅葉するころも、微妙な気候変動や陽の加減、気温変化などによって様子が変わる。今夏の高温寡雨が様々なところに変化を与えている。待望の紅葉も、いつになく鮮やかな山もあれば、赤茶けたり白化したりで気の毒に思う林も。北信濃路は今秋盛り。野山は鮮やかに彩られ、田畑のあちこちから煙が立ち上る。ころは立冬から小雪、そして大雪へ。古刹の寺庭にカメラを持った人の足音が頻りになる。