「土堤刈ってより二日目の曼珠沙華」(飴山実)。ここ数年、花が寂しく、それも点在するだけだった彼岸花の土堤が蘇った。前ご住職から連絡をいただいた。
久しぶりの寺堤に現れた彼岸花の帯。開花時期にずれはあるが、かつて、楽しみにして訪れた、秘蔵のスポットである。
今夏の、異常なほどの猛暑で、ダメージを受けた花たちがいたと聞いた。が、生きるものたちの生命力を信じた。葉枯れした庭木に見つけた小さな芽。なんとも愛おしいものだ。