「倒れたる案山子の顔の上に天」(西東三鬼)。ことしも実りの番人の役目を終えた。しっかり見張ってきた田んぼに、子どもたちの声が響いて稲が刈り取られていく。緊張がほぐれてぐったり。
熱い夏だった。幸い山水に恵まれてほぼ例年並みの穫れ具合だったと聞くが、ことしの番付きはエレかった。「朝から晩までたたたち通し」なんて歌われるが、それが仕事。豊かな実りが何より嬉しい。来年も子どもたちの笑顔と歓声に再会出来るかな?