筆者などはいとも無造作に「大地の恵み」などと言ってしまう。が、自然を、大地を相手にする営みは半端なものではない。伴侶の生家が農家だった縁もあって、農業の大変さの一端を垣間見てきた。
人が生きるに欠かせない食べ物を作る生業は「お天道さん次第」と、何度も聞いた。集落が消滅した飢饉があった。様々な災害に泣いてきた。が、「農魂不滅」だった。逞しく生き抜く。
何年かぶりの日照り。赤いトマトに励まされた。伏して「慈雨」を祈る。