雪が降り積もった朝の枝雪払い、大量の落葉、強風に鳴る甲高い、悲鳴にも似た音。管理などと言うほど大切にはしていないが、早朝、鳥たちの鳴き声で目覚めるぜいたくを享受している。
百花繚乱の春の主役はその名の通り花たち。が、その花に見え隠れして囀る鳥たちの姿に心和む。落ち着きなく動き回る姿、何かを主張しているかのような囀りは、百花の饗宴の脇役と思える。彼(彼女?)らと窓越しに視線が合う。「寝ぼけてんじゃねえぞ」「オメエらうっせんだよ」―。