晩秋の寺

「障子しめて四方の紅葉を感じをり」(星野立子)。紅葉前線は知らぬ間に里野まで降りていた。市街地郊外の民家の庭に、町なかの公園に緋衣をまとって立つ紅葉木を見る。

暦の上では「立冬」。まさに冬である。本場の野沢菜を温湯で洗うお菜洗いから漬け込み作業が本格化する。高齢者宅では少しずつ雪囲いが始まる。ホームセンターには既に除雪用具が並べられた。それはそれとして木々が燃える晩秋をもう少し楽しみたい。落葉の舞いもある。