米どころ北信濃の水田地帯に、モザイク模様が描かれている。稲刈りが終わった田と、黄金色の田。先週あたりから稲刈りが本格化し、台風の襲来情報もあって作業が急になった。
米作りを委託する人は「おらちまだださ」と、稲刈りの順番を待つ。農業労働力の高齢化を実感する。「水澄みて虫もをらざる刈田かな」(高浜虚子)。いや、虚子先生はそうせうけん、刈田はにいやかだで。煙が立ち、虫が飛び交い、落ち穂を拾う鳥が集まるんださ。台風一過でまさに秋。