藪影に、樹陰にひっそりと、しかし、孤高然として咲く山野草もいいが、青空の下、陽を全身に浴びて、時に風に身を任せて咲く花もいい。
台風一過というか、ことしははっきりとした季節の切れ目も知れず、厳しい残暑に苛まれながらも、朝夕の涼気、風の爽やかさに「秋立つ」候を実感する。色とりどりのコスモスの道が生まれ、里野にもススキが穂を伸ばす。仲秋の名月にかかった叢雲が芸術的だった。23日は秋のお彼岸。来月8日は「寒露」という。