[寄稿]いいやま学びの里コミュニティカレッジ 場づくりをカレッジの役割として
いいやま学びの里コミュニティカレッジは、この夏、4年ぶりにサマーカレッジとしてリアル開催し、9月9日、飯山商工会議所会館において、地域づくりフォーラムを開催しました。ことしのテーマは「ソーシャルビジネスで地域を変える女性たち」。3人の方のチャレンジを紹介していただき、ワークショップで女性が起業するために大切なことを話し合いました。
発表者の滝沢佳子さんは、地元産の綿やラベンダーを使ったマスコット作りの講師として活躍中。作品作りを通して自身を労い、見つめる大切さに気付き、日々の忙しさに追われるだけでない生き方の提案をしています。2人目の発表者、小澤花梨さんは昨年8月にシンガポールから帰飯し、美容室を開業。親子世代間の幅広いつながりや海外での経験を活かし、「多文化共生」を飯山で実現したい―と発表しました。3人目の発表者は中野市で様々なお仕事をされている田端智子さん。「一人多役」の時代とはいうものの、剣道や書道を指導し、学習塾を経営しながら養蚕に取り組み、時には作家、ライターとして活躍されています。「自分に限界を決めない」「夢は通過点のひとつ」で人生はなんでもできる―と、勇気と希望あふれるメッセージを寄せて下さいました。
また、長野県産業労働部経営・創業支援課の担当者より、長野県の起業支援施策について説明をいただきました。特に女性起業支援に注力しており、きめ細やかな伴走支援策が用意されていることを学びました。
最後に登壇者3人を囲んだワークショップが行われ、「女性の起業に大切なこと」について意見交換を行いました。出産や子育てといったライフイベント時のサポートや地域全体で子育てできる環境整備、誰もがわかりやすい資料(チラシ)の作成、包括的なサポートができるように子育て支援と起業支援のリンクを求める声もありました。
3人の発表者の方の共通キーワードは「つながり」。持続的な社会課題の解決には、様々な「つながり」が大切で、そのつながりを横展開していくための「場づくり」を、コミュニティカレッジのひとつの役割りとして活動してまいりたいと思っています。
いいやま学びの里
コニュニティカレッジ
事務局内堀真知子