新型コロナウイルス感染症で新規感染者急増 北信濃4市村7月第4週目は74人に

県の感染警戒レベル「4」へ

オミクロン株の新派生型「BA・5」への置き換わりによる新型コロナウイルス感染症の新規感染者が、7月10日過ぎあたりから県内でも急増、20日には過去最多の1594人の感染が確認された。県は20日、医療提供現場への負荷拡大を示す「医療警報」を発令。25日までに木曽圏域を除く県内9圏域の、県独自の感染警戒レベルを「4」に引き上げた。

北信濃4市村の新規感染者は、7月第3週に入って急増。第3週に4市村で63人だった新規感染者は、さらに4週に入って74人に。野沢温泉村では15日以降2桁に上る日が3日あった。22日、飯山市議会全員協議会での報告では今のところ、学校や保育園などでの集団感染は確認されていないという。

こうした事態に県では20日、「新型コロナ第7波における県民の皆様へのお願い」として▽自身が感染しない、他者を感染させない(体調に異変を感じた場合の対応。基本的な感染防止対策の徹底。ワクチン接種の検討)▽状況に応じた、メリハリのある行動(マスク着用、新たな会食・旅行のすすめ―など)を呼びかけた。

また、事業者に対しては社会機能を維持するための対策として、事業継続計画の点検・策定、在宅勤務・テレワーク・時差出勤の導入―などを要請する。

こうした中、飯山市では22日時点での「新型コロナウイルス感染症ワクチン接種の現状と今後について」明らかにした。同市では令和3年3月以降ことし2月14日までに、3回目の集団接種を実施。市の全人口に占める接種者は、1回目が93・7%、2回目92・8%、3回目73・5%。65歳以上の3回目完了者は90・82%となっている(7月14日現在)。

4回目接種は60歳以上(約8100人)、基礎疾患がある人(約1300人)、医療従事者・高齢者介護施設等従事者(約530人)を対象に一部13日から始まっている。当面の接種予約は7月が2232(予約枠2515)、8月3347(同3855)、9月2400(予定・同2800)で、これまでに予約枠(9170)の約87%が埋まっているという。なお、5歳から11歳のワクチン接種については、2回目接種完了者が、全体(921人)の29・9%。9月末まで継続する予定だ。他の3村も60歳以上を中心に24日以降接種が始まっている。=7月23日時点=。