かけがえのない日常に

確か湾岸戦争の時だったか、激しい空爆の模様がそのままお茶の間で見られるようになって、ゲーム感覚で戦争を見る時代になった―と言われた。爆撃された地、施設などでの犠牲者の姿は見えなかった。流されただろう血も見えなかった。標的を示す枠が動き、停止すると爆撃が始まる。

ロシアによるウクライナ侵略が止まず、悲惨な犠牲が日常化する中で、そこからそう遠くもない中東の地で、戦火が燃え上がった。歴史的に因縁、怨念があったとも言われる所だが、抗争の犠牲者は草の根の民である。

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