会場入り口に「SNS映えスポット」とあった。子どもが弾くストリートオルガンの調べを聞きながら、パラソルの下を歩いた。嫌な性格で、その数を数える。全部で24個の、色とりどりのパラソル。傍らの長椅子に親子連れがいた。
入り口から暑気を帯びた風が流れ込んでくる。その風に七夕飾りが揺れる。「コロナが終わって、夏休みが終わりませんように」。その発想の凄さに参った。そういう出会いがある。大暑は過ぎたが、もう立秋とはいかにも性急過ぎる。