百日紅

「こぼれ日にさそはれ見るや百日紅」(水原秋桜子)。ふとした時に、何気なく見やった視線の先に、驚かされることがある。以前、その花を確かに見た所からその花が消え、ふとした所で見つける。

記憶違いだとは思うが、再会を喜んだ。何かをアピールするでもなく、柔らかな感じの花である。一本、二本咲く風情がいい。庭木にほしい。

狂気じみた暑さが続く。候は処暑から白露へ。台風ひしめく時でもある。百日紅に無難を祈る。