かまくら

子どものころ、庭や空き地の雪山に穴を開け、ちょっとした菓子を持ち込んで興じた思い出がある。雪穴は形も大きさも不整形で、床に敷物などなかった。それは雪下ろしや道付けなどで壊され、あるいは放置されたまま朽ち果てた。

今から20数年前、田んぼなかに現れたかまくらの里。豪雪でも寡雪でも、寡黙な整備作業が繰り返され、この地の冬の風物詩となった。レストランも開業し、かまくらがにぎわい始めた。応援隊の地道な補修作業が続く。雪が降ってきた。