小雪

山(高社山)に三度雪が降ると、里に雪が来る―などといわれてきた。神戸の大イチョウの葉がドサッと落ちると雪とも。地域に伝承される自然指標である。先週半ばの寒じた朝、東山の峰が白く彩られた。

除雪機がメンテナンスを終えて戻ってきた。壊れたスノーダンプが治ってきた。が、雪囲いもタイヤの履き替えもまだ。候は小雪。晩秋から初冬へ、暦は確実に巡ってゆくが、季節の移ろいのあまりの速さについて行けない自分を知る。置いていかれそうな恐怖がある。