天国の青

朝顔と聞けば、加賀の千代女の「あさがほに釣瓶取られてもらひ水」の句を思う。なぜか俳句歳時記には載っていない。

その朝顔はヘブンリーブルーというのだそうだ。直訳すれば天国の青。古来の花に比べて葉が大きく、形も色もシンプル。近年、夏の日差しを避ける簾代わりともして、多く見かけるようになった。

伺ったのは公共施設。この夏、休みの日には、近くの人が水遣りしてくれたという。暑さを避けても温かい想いが宿る朝顔である。