固定観念に囚われて、季節の移ろいを知る感性も定番化している。冬ならば雪景色、春は菜の花か桜、夏は入道雲やひまわり、そして、秋は紅葉―と。
野外イベントの取材で高原を訪れた。下界とは明らかに異なる涼気にしばし浸る。寝転んだ視線の先にチョウチョ。珍しくもない光景だがなぜかカメラを向けていた。時折、何もしないでしばし、思考を放棄することがある。と、いって始終何か考えているわけではない。そのうち、チョウを無心に追いかけていた。