「霜降」が過ぎ、暦のその先は「立冬」。11月は「霜月」とも言われ、冷気が濃くなる。いつもの田んぼに建てられたどうろく神に、冬の訪れのさほど遠くないことを実感する。そんな季節なのだと。
地域の安全と平穏な暮らしを祈る伝統行事の残る地。背景に映る住宅団地や新幹線高架橋が、時代の移ろいを認識させる。みんなが健康で幸せに―の祈りが聞こえてくる。ほどほどの、誰もが困らない雪を乞い願う。もうしばらく、行く秋を楽しみますか。