干大根

「干大根ひる見夕見て暮れにけり」(八木林之助)。飯山の町の真ん中に、ことしも初冬の風物詩「だいこすだれ」が現れた。「もう、だいぶシワ寄ったけど」とお店の方にせわんたけれど、どうしてどうして。野沢菜洗いも始まった。ことしはなぜか柿すだれが多く見られて彩りを添える。暮らしの知恵が豊かに残る原風景の町。

今週初め、冬支度を急ぐ雪国の町に霙とも雹ともつかぬ氷雨が落ちた。今は冬隣り。漬物が済めば町は白い師走を迎える。