「われ峰となり向日葵の中にゐる」(野見山朱鳥)。
あの菜の花畑がヒマワリ畑になった。遠く斑尾山、高社山を、眼前に千曲川を望む丘。花の見ごろには早過ぎたが、既に観光・行楽客らでにぎわっていた。春の菜の花畑の耕起から播種、雑草刈り、開花期の調整など、花畑の管理の大変さを知るだけに、装いを変える営みに頭が下がる。ころはお盆。車も人も多くなった。墓地に香煙が立ち上り、民家の庭に花火が輝く。心浮き立つ、束の間の時である。お帰りなさい。