木島平村・南鴨の大塚山柱松子 ことしの託宣は「天下泰平」

上の柱に火が点いて「天下泰平」の託宣が
上の柱に火が点いて「天下泰平」の託宣が

江戸時代の故事に由来し、農作物の豊凶などを占う、木島平村南鴨の大塚山柱松子は先月30日、4年ぶりに行われ、「天下泰平」の託宣が下された。

子どもたちが主役の南鴨大塚山柱松子。コロナ禍で4年ぶりの開催となったが、子どもたちは小学1年生の松神子から6年生の天狗・文山まで抽選で役割を決め、7月の猛暑の中での練習に励んだ。

連日の猛暑から、ことしは生活改善センターからの道中行列を省略。大塚山参道下から南鴨祭典団の笛、太鼓に囃されて祭場へ。上下(かみしも)に建てられた柱松の御幣と枯れ尾花に火打ち石の火花が飛び、上の柱に早く点火、「天下泰平」の託宣となった。炎に焼かれた雄花は、豊作を呼び込む虫除けとして、田畑の隅に立てる風習があり、区民が持ち帰った。

宵宮の大塚山夏祭りは、担い手の高齢化などから、ことしも中止された。=本記事は南鴨の読者さんからのリポートによるもの=。