高付加価値の訪日外国人旅行を
飯山在住の外国人「おすすめ」を動画で世界へ 地域発元気づくり支援金が内定
令和4年度県の「地域発元気づくり支援金」第2次募集分の4事業が先月24日、内定した。地域づくり団体・NPOなど公共的団体の、産業振興、農業の振興と農山村づくり―など事業で、合わせて345万5000円の支援が内定した。
北信地域事業選定会議の意見聴取を経て内定したのは▽高丘の中心で環境を叫ぶ!TAKAOKA市場2022(高丘ゆるゴミ拾い部・支援金内定額47万9000円)▽IIYAMAcreative地域力発信!インバウンド向けプロモーション事業(飯山商工会議所・同119万4000円)▽飯山のさつまいもによる元気な地域づくり事業(飯山そば振興研究会・同86万2000円)▽木島平村PR事業(木島平村・同92万円)―の4事業。
このうち飯山商工会議所の「インバウンド向けプロモーション事業」は、コロナ禍で外国人観光客の入国が厳しく規制されたことにより、北信濃地域観光地の宿泊施設、小売、飲食業などが大打撃を受けたことが背景にある。
海外に向けて飯山地域の魅力を発信するため、飯山市内在住の外国人が、大切な人に「おすすめ」したい飲食店、風景、祭り、文化など日常生活を紹介する動画を外国語(英語)で制作し、ユーチューブで配信する。また、市内商工業者が自らの魅力を動画で発信できるようにするセミナーを開催する。
ことし5月、観光庁は地域活性化や訪日外国人旅行消費額の拡大を目指し、地方における高付加価値なインバウンド観光地づくりに向けたアクションプランを策定したことが、1つのきっかけとなった。飯山に拠点を置いて暮らしている外国人が、飯山での生活ぶりを紹介することが、1人多役のライフスタイル発信に、また、移住、交流人口の増加につながるのではないかという。
動画の撮影はことし9月中旬から来年1月ごろ。今回秋~冬バージョンを企画し、次年度以降も継続して四季折々の自然やアクティビティも紹介していく。
今回の地域発元気づくり支援金第2次募集で総事業費154万4000円のうち、119万4000円の支援金が内定した。