〈2022年長野県知事選〉 現職阿部さん大差で4選

無風ムードに投票率低く

明らかに少ない票の山にも有権者の切実な思いが
明らかに少ない票の山にも有権者の切実な思いが

任期満了に伴う長野県知事選は7日、投票が行われ、即日開票の結果、現職の阿部守一さん(61)=無所属・小諸市=が、他の2派に大差をつけて当選、4選を果たした。ほぼ無風の今回知事選では北信濃4市村でも投票率の低下が目立った。

候補者の政策、訴えに大きく対立する争点がなく、阿部さんを与野党や県議会各会派が支持を表明した今回県知事選。北信濃4市村ではいずれも阿部さんがダントツのトップ得票で、合わせて1万1523票を獲得した。4市村当日有権者の約45・6%、投票者総数の約90%を占めた。

これまで3期12年の阿部県政の評価を問う選挙でもあった今回県知事選では、新型コロナウイルスや物価高対策、人口減少対策、防災・減災対策などが争点とされ、阿部さんは「『確かな暮らし』を守り抜く。」「真に『ゆたかな社会』の実現。」と訴えた。

無所属で新人の金井忠一さん(72)=上田市=は「憲法いかし県民によりそうあったか県政を」などを、草間重男さん(72)=小諸市=は「教育の力で平和を」などを訴えたが、支持を広げられなかった。