参院選県区北信濃4市村 立民・杉尾さんが最多得票

比例は自民が圧勝

第26回参院選は10日、投開票され、県区で立憲民主党現職の杉尾秀哉さん(64)が再選された。定数が1になった2016年の参院選以降、補選を含めて野党側が4連勝し、参院2議席独占を維持した。

今回参院選では北信濃4市村で、杉尾さんが合わせて7188票を集めてトップ得票。自民党新人の松山三四六さん(52)が514票差の6674票でこれに次いだ。日本維新の会新人の手塚大輔さんは1000票、政治団体・参政党新人の秋山良治さんは470票、NHK党新人の日高千穂さん209票、無所属新人のサルサ岩渕さん128票だった。

2016年参院選に当時の民進党から出馬した杉尾さんは、その時の得票を2029票、松山さんは自民党・若林健太さんの得票を2660票減らした。

比例区では自民党が4市村合計で6083票と最多得票。立憲民主党3468票、日本共産党1292票、日本維新の会が1264票、公明党1114票と続いた。れいわ新選組、参政党など新興政党が、国民民主・社会民主党など野党連携の一翼を担ってきた、知名度のある政党を凌駕する得票を得たことが注目される。

県区での中盤までの現職の苦戦、比例区での自民圧勝など考えれば、今回参院選では、ロシアのウクライナ侵攻、中・露・北朝鮮の脅威に対する外交・国防政策、野党の政権担当能力などを踏まえた、国民の安定志向が改めて浮き彫りにされたのではないか。