木島平村稲荷・稲泉寺の蓮田 泥水を俗世に、蓮花を仏様に例えて

見ごろを迎え始めた古代蓮
見ごろを迎え始めた古代蓮

「蓮寺」としても知られる、木島平村稲荷の稲泉寺で古代蓮が見ごろを迎え始めている。

昭和20年、東京大学検見川農場の発掘調査の折、大賀一郎博士に発見され、蓮の生命力を実証した古代蓮(大賀蓮)。松本市の土地改良区、新潟県上越市の高田公園観蓮園から株分けしてもらった。平成3年の植え付けから約5000平方㍍、約10万株に広がり、梅雨末期のこの時期、多くの観蓮者でにぎわい。

「泥水を俗世と見立て、そこから咲き出す清らかな蓮の花を仏様に例えた由緒ある蓮」と、説明される。蓮田一帯にはアジサイやギボウシなども咲き混じり、近隣地域住民や観光・行楽客らでにぎわう。