晩冬

三寒四温というけれど、ここに来て暖かな陽気が続き、雪解けが急速に進む。あれほど苦になっていた周囲の雪も黒ずみ、威容を失っていく。待ってましたとばかり、雪消しに躍起になる。と、同時に春探しに出歩く。南の、いち早く菜の花が咲く学校の土手は、何かの工事で様相が変わっていた。そして、車を北へ。双体道祖神様はすっかり姿を表し、微笑ましく寄り添う。近くを訪れるたび習慣のように立ち寄るスポットである。春まだ浅きというより晩冬の暖かな日だった。