「とある日の銀杏紅葉の遠眺め」(久保田万太郎)。北海道や東北、いや、山陰の地に雪が降り積もり、ニュースではここ数年定番の「観測を始めて以来」とか「数年ぶりのこの時期の大雪」と報じられた。
北信濃路の盆地を取り囲む、上信越の山並みが白くなった。いきなりの冬景色である。色を濃くする紅葉、黄葉と遠山の銀嶺。晩秋と初冬が同居する季節。タイヤは?雪囲いは?除雪機は?ダイコすだれや柿すだれに慰められてもせわしない時期である。