厳しい財政環境映す 木島平村・野沢温泉村・栄村新年度予算案

木島平村・野沢温泉村・栄村の令和5年度当初予算案が出揃った。1市町村にとどまらず、地域共通の最大の課題となっている「少子高齢化対策」としての移住定住、ゼロカーボン社会への対応、地域コミュニティーの再構築、食べていける地域産業の育成―など、それぞれの施策がある。木島平村ではデジタル空間を活用した木島平米のPR、野沢温泉村では再生エネルギーの普及促進を図る本沢川小水力発電施設の建設、栄村では民・官の枠を超えて定住人口増策を考える地域振興センターの立ち上げ―など、ソフト・ハードを織り交ぜた事業が盛り込まれた。厳しい財政運営を強いられる中、基金を取り崩し、新たな借金(村債)を負う、決意にも似た思いが伝わってくる。