常田富士男文学賞の入賞作決まる

―ごはんを炊くにおいがすると、僕は木島平を思い出すんですよ―。

木島平村出身で『まんが日本昔ばなし』の語り手、故常田富士男さんの思いを継いだ、「常田富士男文学賞」がことしも開かれ、8日、審議会を経て入賞作品が選ばれた。

第5回目のことしは、「創作昔ばなし」と、「手紙」のジャンルで作品を募集。「手紙」では「ごはんにまつわる母への手紙」がテーマとなった。全国から「創作昔ばなし」に20点。「手紙」に79点の応募があった。

主な入賞作品は次の通り(敬称略)。

【創作昔ばなし】▽常田富士男賞「ねつをだしたおっとう」細江隆一▽佳作「ウソつき安兵衛の日記」安沢幸二

【手紙】▽木島平村長「風呂敷弁当」福島千佳▽木島平米ブランド研究会長賞「山賊風カレーライス」中島英三▽佳作「ごめんない」山崎幸子・「真っ黒こげのご飯」宮内瑞穂▽タツノコ賞(小中学生の部)「お母さんの気遣い」渡辺紗雪