ほぼ毎朝、家の近くの道路脇に手押し車を押して現れ、しばしこれに座ってひと休みしながら、周囲の雑草をむしり、引き抜いているお年寄りがいる。時折腕を伸ばし、体を前後左右に傾けて、運動する光景を見る。きょうも元気で良かった―と、思わず安堵の笑みを浮かべている。姿が見えない時など、その人の家の前まで見に行く。