岳北消防本部 「熱中症」搬送 例年より早く

30度超え13日連続の猛暑で

先月21日から今月3日まで13日間続いた「気温30度超え」。ことし6月下旬からの異常な暑さで、岳北消防本部管内で熱中症の疑いで緊急搬送された事例が13件にのぼったことが、同本部のまとめでわかった。昨年は全体で24件あったが、7~8月がほとんどで、ことしは異例の速さで熱中症が増加、暑さの尋常では無いことを浮き彫りにする。

熱中症疑いの緊急搬送は飯山市5件、木島平村・野沢温泉村・栄村各2件、県外2件。重症1件のほかは全て軽症だった。年代別では80歳代が5件と最も多く、70歳代を含めて、高齢者の搬送が目立った。

今初夏、アメダスのデータでは、飯山で6月21日以降、同24日の36・1度を最高に、30度以上の日が13日続いた。気象庁では先月30日から3日間続けて、県内に熱中症警戒アラートを発表。この時期の気温平年値は26~27度で、これと比べことしは平均で4・8度近く高い気温となった。例年同期間で毎日平均で5~6㍉ほどあった雨も、ことしはほとんどなかった。

気象庁などは暑い日の外出や、屋外での運動を避けるとともに、小まめに水分を補給し、涼しい環境で過ごすよう呼びかけている。