TOP - 過去掲載記事 - 2012年03月24日号

3月24日号掲載記事
 
◆小水力・温泉熱・雪氷熱・太陽光 - 地域新エネルギービジョンを策定<野沢温泉村>
 新エネルギーの導入に関して、同村では以前より検討していたが、昨年の東日本大震災での原発事故や、化石燃料の高騰など、新・省エネルギーへの転換の機運が高まっていることから、村内でこれまであまり利用されずにいた太陽光や太陽熱、風力、バイオマス(再生可能な、生物由来の有機性資源で化石資源を除いたもの)、中小規模水力、地熱・温泉熱、雪氷熱といった、再生可能で持続的な新エネルギーを有効活用するため、昨年夏に信州大学工学部環境機能工学科の池田敏彦教授を委員長とする新エネルギービジョン策定委員会を組織。村民へのアンケート調査や、新エネルギーを導入している先進地の視察などを行ってきた。
 そして、野沢温泉村の自然や地形、気候などを勘案し▽中小水力発電▽温泉熱利用設備▽雪氷熱利用設備▽太陽光発電設備―の、4つの導入推進プロジェクトを選定した。

[中小水力発電]
 村内河川に中小水力発電設備を導入、公共施設(下水道終末処理場・野沢温泉中学校など)へ電力を供給する。
 終末処理場脇を流れるまくね川へ小水力発電システムを導入した場合、同処理場消費電力の3分の1を供給することができ、年間でおよそ263万円の電気料削減が見込めるという(ただし設置費用は約7200万)。

[温泉熱利用設備]
 温泉や排湯の余剰熱を、熱交換器やヒートポンプを活用し、施設の給湯、冷暖房、道路の融雪などに有効利用する取り組みを拡大・推進する。村内の共同浴場や道路の融雪にも熱交換器の利用が期待され、設置費用が比較的安価で、村民アンケートでは導入が望ましい新エネルギーとして最も多い回答を得た。

[雪氷熱利用設備]
 村内で除雪した雪を、農作物の冷蔵貯蔵や建物の冷房などの冷熱源として有効利用する。
地域の特産品である「野沢菜」を雪氷貯蔵によって高付加価値化するため、野沢菜の仕込みの加減や時期、期間と味の変化などについて今後実験を行う。

[太陽光発電設備]
 村内の住宅や事業所、公共施設などに導入。自家消費による買電量の削減や、二酸化炭素の排出も削減できることから、環境学習にも役立てたい考えだ。また、災害時の独立電源としての利用も期待される。

 平成24年度は、公共施設に太陽光パネルを設置し、発電量を調査したり、まくね川の年間を通した流量調査などデータ収集を行い、住民の理解を得て、25年度以降の導入に漕ぎ着けたいとしている。

 富井俊雄村長は「(新エネルギーとなり得る)宝を今までもっていながら、それを意識していなかったのは、もったいないことだった。地形にも恵まれているので、今後急がずに、住民の理解を得ながら進めていきたい」と話した。
 
◆「利便性が全てでは」 - 農村学講座オープンカレッジ<木島平村>
 木島平村農村文明塾主催の農村学講座オープンカレッジ「被災地そして村民の暮らしと生業、今後の復興の取り組みを聞く」は18日、同村若者センターで開かれ、福島県飯舘村の菅野典雄村長=写真左上=、栄村の島田茂樹村長=写真左下=らが、地震被害や現状、そして、今後の取り組みを語った。

 開会で芳川修二村長があいさつし「震災から1年が過ぎ、もっと復興が進んでいてもいいのではないかと思うが、実際にはほど遠い状態だ。震災では抗うことのできない自然の力の大きさに愕然とさせられ、人間社会を形成し、暮らしていく姿勢を、原点から考え直すべき事態に直面したとも感じている」などと話した。

 第1部では、「中越大震災の経験と教訓」を演題に、新潟県新発田地域振興局の渡辺斉さんが講演した。渡辺さんは中越地震当時長岡市復興管理監として、復興の指揮をとってきた。「阪神・淡路大震災と同様の強い揺れを記録したが、直接建物の倒壊で亡くなった方は14人で、圧倒的に少なかった。長い歴史の中で豪雪と戦い、いわゆる雪国仕様の住宅を供給してきた、地域の職人さんたちに感謝しなければならないと思う」などと話した。

 第2部のパネルディスカッションでは、飯舘村の菅野典雄村長、栄村の島田茂樹村長がパネラーとして参加。地震から1年経った両村の現状と、これからの取り組みを話した。

 菅野さんは地震、そして福島第一原発事故で、当初は被災者を受け入れていたが、放射能汚染の計画的避難区域に指定され、一転して全村避難をしなければならなくなった経過などを話した。

 また、東北の方言で「手間ひまを惜しまず」「時間をかけて」などの意味がある「までい(真手)」を掲げ、無いものねだりをするのではなく、あるものを活用した村づくり、そして、「利便性だけが全てではない」という価値観の形成が必要だ―と話した。

 島田さんは「復興計画の策定を8月をメドに、色々な方に協力していただき進めている。やはりこの地域は雪の問題が大きく、利雪の取り組みなども考える必要がある」と話した。
 
◆清明へ - 北信濃風物詩<連載>
 春分の日の後の「七雪」―ということわざがあるという。

戻り雪とも言うらしい。

「もういいだろう」と言いながら、ここに来て断続的に降る雪に、春まだ遠いことを実感する。

 が、雪国の人たちは、春を迎えるに性急である。

雪割りが始まった。

融雪を促進する灰撒きも行われ、銀白の雪原に灰黒色が目立ち始めた。

春分から清明へ。 
 
◆復興祈念の花火360発 - さかえ雪ん子まつり<栄村>
 17日、栄村のさかえ倶楽部スキー場で、ことし20回目となる「さかえ雪ん子まつり」が開催された。

 昨年は震度6強の地震に見舞われ、中止となった同イベント。同日はあいにくの雨模様となったが、多くの村民が訪れた。

 斎藤家富副村長は「昨年の震災からようやく1年が過ぎた。いろいろ辛い思いをし、心に大きな痛手を負った人もいるかもしれないが、いつまでも沈んでいるのではなく、こうしたイベントの時はみんなで参加して元気を出し、支え合って、がんばっていきましょう」と、開催のあいさつをした。

 会場内には地域住民による出店が並び、栄村ならではの郷土食あんぼや、特産品のギョウジャニンニクを使った餃子、ジビエ料理の熊汁やシカ肉の串焼きなどが販売された。また、「安全第一、台本重視」の信州プロレスリングが、雪のリングで会場の笑いを誘う試合を展開。イベントを盛り上げた。

 恒例となったフィナーレの打ち上げ花火は、今回復興祈念として行われ、いつもの1・5倍ほどとなる360発が用意された。迫力ある打ち上げ花火が、復興に向けて歩き始めたゲレンデの村民を明るく照らしていた。
 
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