TOP - 過去掲載記事 - 2012年01月01日号

1月1日号掲載記事
 
◆「糧」を豊かにし、「椀」を大きくしなければ… - <新年号>
 北信濃、具体的には飯山市・木島平村・野沢温泉村・栄村の岳北4市村を、1つのエリアとして簡明に表現するとしたら―。地域の呼称ならば北信州・北信濃・みゆき野・岳北―と言われもするが、端的にこの地域を表現し、アピールする言葉にまだ出会っていない。

 往々にして、いや、今にあってもそうだが、かつて「多彩で豊かな自然を生かした」―などといった、抽象的で観念的な、地域づくりの政策スローガンが横行した。が、自然をどう生かすのか―の論議は不毛だった。

 そして、ここ数年、各市村の向かおうとしている先が、少しずつでも見えてきた。為政者たちが市村の特色、個性としてとらえているもの、それを踏まえてであろう「旗印」の是非は言うまい。

 木島平村は「農村文明の創生」を基本施策に掲げ、農村文明という価値観創造と経済基盤確立を標榜する。野沢温泉村は「温泉観光地の再生」に向けて、各地区それぞれの景観形成を、重点施策として推進する。そして、栄村はとにかく、震災からの復旧・復興、生活再建に全てを傾注する。この地の盟主を自認しながら、未だに求心力をもち得ない飯山市。「新幹線神話」を吹聴しても、今のままでは経済波及効果のほどは疑わざるを得ない。ただ、そうはいっても、飯山市がこの地の中核都市であることは、間違いない。これで新幹線が開業して、広域圏の交通拠点・結節点となることは事実だろう。と、すれば、周辺市町村に雇用の場を提供する責任も負った、情報拠点・中核都市としての機能を整える施策が急がれる。

 この地域の基幹産業は農業と観光―と言われている。が、例えば飯山市。一昨年2月の統計では、農業産出額は44億4000万円。一昨年1年間の観光消費額は約84億円。工業の製造品出荷額は395億5400万円。産業別の就業者数を見れば、4市村の総計で、農林業など第1次産業は全体の約26%、製造・建設など2次産業は約21%、小売・サービス・運輸・金融など3次産業は約51%。

 農業と観光の、地域経済に与える影響は、確かに大きい。これは飯山市のみならず、北信濃3村にも共通していえることである。ただ、この地で食べていく糧の、器として見た時、農業も観光も容量は十分なのか。

 安易な線引きは慎みたいが、近年、それぞれの市村が描く将来像、それぞれの市村にもつイメージと評価、住民の誇りを合わせ考える時、4市村それぞれの針路が浮き彫りになる。「農と食」「温泉観光地」「自律して原点に生きる」、そして、「中核都市」。互いに支え合い、学び合い、1つの生活圏として「糧」を豊かにし、「椀」を大きくしていかなければ、若者は去り続ける。
 
◆「(仮)飯山ぷらざ」は現飯山駅西側で検討を - 足立市長が議会全協で表明<飯山市>
 (仮称)飯山ぷらざの建設位置について、飯山市の足立市長は26日開かれた議員全員協議会で、「現飯山駅西側」(田中用地)で検討してほしい―との考えを明らかにした。

 同ぷらざについては、「(仮)飯山ぷらざ建設検討委員会」(委員長・真野洋介東京工業大学大学院社会理工学研究科准教授)が、昨年10月24日、建設候補地として@市役所周辺(市役所第2駐車場・保健センター南側)A現飯山駅西側(田中用地)B新飯山駅東側(土地区画整理区域内)―の3案を併記して、中間報告を行った。

 同日、足立市長は「3カ所について検討した。3年間で造る計画で、交通の便よく、広域エリアを含めて市民が利用しやすいこと、十分な敷地、駐車スペースが確保できること、公民館などとの活動の連携が図れること―などを考慮し、現飯山駅西側で検討していただきたい」と、述べた。市民説明会でも、同所案が最も多かったという。

 市長は@案について、用地取得・家屋移転補償などに経費と時間がかかること、B案は面積が少なく、民間の土地利用を図るべき―などとした。

 現飯山駅西側の田中用地は約1万平方bあり、昨年市土地開発公社から市が買い取った。市では新年度にも実施設計などに入る方針を示している。

 24年度から3カ年の総事業費は約22億5000万円。
 
◆理念とルールもった活動が - 信越トレイルクラブにエコツーリズム大賞
 環境省と(特活)日本エコツーリズム協会の共催による「第7回エコツーリズム大賞」の選考結果が12月20日、発表され、飯山市の(特活)信越トレイルクラブ(小山邦武代表理事)が大賞を受賞した。

 地域の自然環境や歴史文化を保全しつつ、これを体験する「エコツーリズム」に関連し、環境保全活動を取り入れたり、自然体験の取り組みなど環境保全や地域活性化、良質な体験提供などの視点から、特に優れた活動を行っている事業者、団体、自治体などを対象とする顕彰。活動を広く紹介し、全国のエコツーリズムに関連する活動の量的・質的向上、情報交換などによる関係者の連帯感の醸成を図ることを目的に行われているもので、ことしで7回目。

 信越トレイルクラブは第2回で特別賞を、第4回で優秀賞を受賞しており、その後3年間の発展的な取り組みが今回評価された。

 取り組みとして、自主ルールの作成、歴史や自然を伝える案内板など設置による安全確保、登録ガイドの人材育成、トレッキングにおけるガイドと参加者の比率ついての配慮―に取り組み、年間ガイド派遣回数は200回、年間案内者数は2300人と増加している。

 また、赤外線による入山者カウント機器を導入した、コースや、季節による利用度を検証、自らの活動内容適正化のための、環境保全の専門家や住民らで構成する「信越トレイルの利用と保全に関する検討委員会」を設置。

 トレイル整備を、隣接地域の各団体に区間を分担して担当してもらう体制の構築など、トレイルを舞台として地域資源の保全と利用、地域活性化について広域的、かつ積極的に活動している。

 これらの取り組みは、全国各地で設置の動きが高まるロングトレイルにとって、環境保全の体制、地域振興、協働型管理のモデル事例として高く評価された。

 代表理事の小山さんは「飯山はすばらしい宝物があるということ。ボランティアの皆さんや関係市町村などの協力が大きい。加藤則芳さんらの指導で理念とルールをもって取り組んだことが評価されたのではないか。観光資源として大いに活用してほしい」と話した。
 
◆仮設入居者に灯油奉仕 - みゆき野飯山ロータリークラブ<栄村>
 みゆき野飯山ロータリークラブ(高津和忠会長)は先月23日、「がんばろう!栄村・震災復興支援事業灯油作戦」として、栄村横倉・北野の仮設住宅で、入居者に暖房用灯油を提供した。

 「奉仕の理想」を信条として、地域社会への貢献を目的に活動する同クラブ。今回、ロータリー財団の「人道的補助金プログラム」の認定を受け、栄村の2カ所の仮設住宅入居者を対象に、60g分の灯油引き換え券を配布することを決めた。仮設住宅では冬を迎えて、暖房にファンヒーターや石油ストーブなどを使っているが、個々に灯油の備蓄タンクなどはなく、ポリタンク買いしている。同日は朝、高津会長ら会員が村内ガソリンスタンドのタンクローリーを同道して横倉の仮設住宅を訪れた。会員が手分けして各戸を回り、灯油5g券12枚綴りを配布すると、ほどなくしてポリタンクを持った入居者が、タンクローリーに集まり、給油を受けた=写真=。

 降りしきる雪の中、スノーダンプにポリタンクを載せて訪れるお年寄りや、灯油の入ったポリタンクを、部屋まで運ぶロータリー会員の姿も見られた。

 お年寄りの1人は「備蓄は危険なのでタンクはなく、このポリタンだけ。なくてはならない燃料なので助かる」と、話した。

 灯油引き換え券は、栄村内の2カ所の給油所で2月末まで使える。
 
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