TOP - 過去掲載記事 - 2011年08月13日号

8月13日号掲載記事
 
◆「1カ所でも…」風評被害に募る不安 - 米の放射性物質検査<飯山市>
 県はこのほど、今年度県産米の放射性物質検査を実施する―と、発表した。

 県内の農産物に関しては、これまでに野菜・果実・茶について29回調査を行っているが、食品衛生法の暫定規制値を超える放射性ヨウ素、放射性セシウムは検出されていない。北信濃地方では5・6月に飯山市のアスパラガス、7月に木島平村の加工用トマトも検査が行われている。

 今回の米の放射性物質検査は、国の指示に基づくもの。県内全域の78地点(市町村ごとに原則1点)で、8月下旬から10月上旬にかけて、出荷前の玄米を検査する。

 県では県内土壌検査の結果などから、放射線セシウム濃度が、暫定規制値500ベクレル/`cを超える米が発生する可能性は極めて低い状況だが、安全・安心についての情報を提供する必要がある―と、検査の実施を決めた。米の放射性物質検査については、政府が土壌中の放射性セシウム濃度が高い市町村で、米の収穫前、収穫後の2回行うことを指示しているが、この地方では該当地がなく、県の方針で検査が行われる。検査結果が判明するまでは、当該市町村における全ての米の出荷は見合わせられる。

 こうした今年度産米に対する行政指導は、福島第一原発事故による放射性物質拡散で、東日本を中心に農作物への影響が指摘され、消費者不安が高まっていることを背景としたものだが、今年度産米に関しては、既に北信濃地方の農家などに、大都市圏の米販売業者、大口消費者などから問い合わせが相次ぎ、「風評被害」の懸念が広がっている。

 飯山市内の米専業農家では、ここにきて、22年度産米の買い付け、在庫に関する問い合わせが相次いでいる。中には保存が利く真空パック包装の需要が多く、農家は戸惑いを隠せない。今年度産米に関して米生産者はは「むしろしっかり検査をやってもらい、安全だということを証明してほしい」と言う。ただ、風評被害に対する不安は高く、「県内で1カ所でも放射生物質が検出されれば、長野県産米というくくりで被害を受けてしまうことが怖い」と、危機感を募らせている。
 
◆「そば」新たな張り合いに - 震災で米作れない水田<栄村>
 長野県北部地震で農業用水路が寸断され、水田に亀裂が入ったり、畦が抜けたりして水稲の栽培ができなくなった栄村の水田に、そばを作付けするための作業が8日始まった。

 同村ではことし3月の大地震で、水田約40fが耕作できなくなった。村では耕作意欲の継続、耕作放棄の防止、農家所得確保―などを目的に、水稲耕作が不能となった水田へのそばの作付けを検討、5月に各地区で説明会を開いた。

 その結果、森・青倉を中心に、個人播(は)種を含めて18の農家で、合わせて22fのそば栽培を行うことになった。国庫補助に該当しない、村単独の災害復旧を実施した水田が対象。そば栽培の実施に当たって村では県などに支援を要請、ボランティア団体も独自に労力支援などを呼びかけた。

 同日の播種作業には、県・村職員や信州大学農学部の学生ら約20人が参加、森上段の水田でそばの種まき、排水のための溝切り、雑草対策、覆土―各班に分かれて作業を行った。

 水田は既に整地などが行われていたが、1部では雑草も多く、作業は猛暑との戦いともなった。

 そばは秋そばで、2カ月ほどで収穫できるという。水田の一画に3日ほど前にまいた試験栽培の種は、同日、既に発芽しており、作業に立ち会った地元関係者は、水田に芽生えるそばの、けなげな姿に「これで張り合いができた」と話した。
 
◆祈 り - 北信濃風物詩<連載>
 大震災被災地への思いを込めた。

亡くなった人の霊を慰め、大切なものを失った人たちの悲しみを分かち合い、とてつもなく長い道のりとなるだろう復興を励ます、灯篭が点った。

 決して数ではないけれど、壮観ですらあった灯篭の海は、ただただ静かで温かかった。

灯りは道しるべ、灯りは祈り。

灯篭が点る町に暮らす幸せを思う。
 
◆特別編「津南町」もコースに - グルッとまるごと栄村サイクリング<栄村>
 6・7の両日、栄村で「グルっとまるごと栄村サイクリング特別編」が開催された。

 6回目となる同大会だが、地震災害で村内の道路状況が悪かったこともあり、従来の100`サイクリングではなく、1日目はサイクリング、2日目はオリエンテーリングという内容の大会となった。

 1日目は、秋山郷を周遊する約30`のサイクリング。秋山郷総合センター「とねんぼ」をスタートし、のんびりと4時間ほどのサイクリングを楽しんだ。

 2日目はサイクルオリエンテーリング。北野天満温泉をスタート・ゴールに、栄村と津南町のチェックポイントを制限時間内で周り、ポイントを獲得するというもの。チェックポイントでは、あらかじめ配られた見本写真と同じようなアングルで「お題」をカメラで撮影することで通過証明となる。チェックポイントには、栄村、津南町の史跡や建物、名勝などが設定された。

 大会スタッフの南雲茂さんは「地震被害で大会の開催も危ぶまれたが、何か出来ることをやって、少しでも元気づけたいと声をかけたところ、多くの団体に協力していただくことができた。東京や長野などから20人を超えるボランティアスタッフが参加してくれて、大会を開催できたことに感謝しています」と話した。

 2日目の朝8時、150人ほどの参加者が、元気にスタートを切り、チームごとに作戦を立て、地図に描かれたチェックポイントを目指した。大会には飛び賞も多く設けられ、栄村の新鮮な野菜などが賞品として提供された。
 
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