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5月28日号掲載記事
 
◆自然と共存する農林業技術・生活様式を - 北信濃里山シンポジウム<飯山市>
 22日、飯山市公民館で「北信濃里山シンポジウム」が開催され、合わせて、絶滅に瀕しているオオルリシジミを始めとした、里山の生物の多様性を保全し、後世に継承することを目的とする「北信濃の里山を保全活用する会」(井田秀行会長)が設立された。

 オオルリシジミはかつて、東北や長野を中心とする本州中部、九州などに分布していたが、生息環境の劣化や乱獲などによって減少し、1990年代には、本州でほぼ野生種は絶滅したのではないか―と言われた。ところが、2004年に飯山市で野生種の生息地が発見され、市教育委員会が協力し、非公表で生息調査や、地元有志による環境整備活動などが行われてきた。

 しかし、昨年あたりから、成虫の確認数が減少、採集者の形跡も見られたことから(県希少野生動物保護条例で採集は禁止されている)、今回生息を公表。広く市民の理解と協力を求めて、保護活動参加者を募り、里山保全活用の組織化、地元住民協働による地域づくりを図りたい―として、同会を設立した。

 120人ほどが参加したシンポジウムでは趣旨説明の後、同会会長で、信州大学教育学部准教授の井田秀行さんが「北信濃の里山自慢ばなし」と題して基調講演を行い、飯山の四季折々の自然、生活、伝統行事などを紹介した。

 事例報告では、30年以上にわたって、国の天然記念物である黒岩山のパトロール、環境整備活動を続けている田村※城さんが、これまでの保全活動や、これから危惧される問題などを語った。田村さんは「天然記念物というと、人が手を入れてはいけない―という発想をもつ人がいるが、黒岩山ではかつて、人が生活のために雑木などを利活用し、手入れをしてきたことで、チョウが棲む環境が守られてきた。今後も環境整備を続けていくのであれば、資金面も考えていかないと、ボランティアだけでは長く続かないのではないか」などと話した。

 また、県内でオオルリシジミの復活・保護活動と取り組む、信州大学農学部の中村寛志教授は「かつての生活様式に戻ることは困難だと思うので、自然と共存する新しい農林業技術、生活様式を生み出すことが必要ではないか」と話した。

 パネルディスカッションでは、里山の維持・保全活動から起業に結び付くような取り組みはできないか―などの意見が出された。井田さんは「外から見ると、この地域にはすばらしいものがたくさんあるが、早く何とかしないとダメになってしまうものも多い。地域住民が一緒になって考えていかないといけない」と指摘した。

 同会では来月11日に、オオルリシジミ観察会と、増殖のための飼育説明会の開催を予定している。また、随時会員の募集も行っている。

(※はサンズイに「見」)
 
◆棚田に咲く雨具の花 - 福島新田で田植え体験<飯山市>
 「日本の棚田100選」に選ばれた、飯山市瑞穂福島の棚田で22日、この季節恒例となった田植え体験・交流会が行われた。

 先人たちが血と汗で切り拓いた「暮らしの遺産」。若者を中心とする過疎、農業労働力の高齢化、強制減反などから荒廃を進めることを惜しんだ地元有志によって、復元された同所の棚田。

 田植え体験・交流会は福島区・福島棚田保存会が毎年開催しているもので、棚田の1部を学校田として借り、教材にもしている地元の東小学校児童67人を始め、保護者や地元住民、行政・農業団体関係者らが参加し、手作業で約45eの田に苗を植えた=写真=。

 冒頭、棚田保存会の丸山福治会長は「皆さんの色とりどりの雨具で、棚田にチューリップの花が咲いたようです。寒いので風邪をひかないようがんばって下さい」と、あいさつ。

 子どもたちは、棚田保存会の人たちの指導で、眼下の千曲川に向かい、横一列になって稲苗を植えた。東小では給食米の全てを、学校田を含めた棚田米でまかなっており、「おいしいお米」に思いを込めて、皆真剣な表情だった。
 
◆芒種近く - 北信濃風物詩<連載>
 家の窓で測った。

8間ある。14・4b。佐々木さんのお宅のフジ。

昭和58年の水害で移転後、2年ほどして、鉢植えだったものを庭に下ろした。

「六尺フジ」だという。

花房の最長は約1b20a。

ことしは5月半ばから咲き始めた。

花の見ごろには花見客が訪れる。

ミツバチの訪れもしきり。

佐々木さんちのフジが咲いて初夏。
 
◆大好きなお父さんに- 飯山商議所経営塾「父の酒」今年も<飯山市>
 ―父の日(ことしは6月19日)のために造ったお酒を大好きなお父さん、おじいちゃんへ―。飯山商工会議所・商業経営塾(小林信人代表)が企画し、飯山市内の酒造店が醸造した「父の酒」=写真=が、ことしも発売される。

 同塾が地酒の普及、家族を思う豊かな人間性の醸成などを期待して企画したもので、ことしで8年目。

 「父の酒」は田中屋酒造店の水尾・辛口純米生一本。県産の麹米・ひとごこちと、掛け米・しらかば錦を原料としている。さっぱりとした味わいの中にほのかな香りがあるのが特徴という。1800_g(税・箱代込みで2500円)、720_g(同1200円)。両酒とも各150本を限定醸造する。

 お父さんへのメッセージカードが付いて、毎年好評の「父の酒」は、特に娘さんからの予約が多いという。商業経営塾はことし、売り上げの1部を大地震被災地の栄村に義援金として贈る。販売店は二葉屋酒店(神明町)・たちばなや酒店(愛宕町)・足立商店(戸狩)・よねもち酒店(上倉)・寺沢酒店(南町)・田中屋酒造店(肴町)の6店。現在予約を受け付けている。
 
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