TOP - 過去掲載記事 - 2011年04月02日号

4月2日号掲載記事
 
◆このままでは… でも、建て直すには… - 長野県北部地震<栄村>
 震度6強の大地震被災地栄村で、先月25日から建築関係団体による住宅相談が行われた。被災した住宅を確認しながら、再建や修理などの相談に応じるもので、村や県の要請を受けた県建築士会、県建設労働組合、日本建築家協会員延べ約190人が参加した。

 この住宅相談は▽被災状況の確認▽建物使用の可否判断・注意点▽復旧、または建て替えの判断▽復旧の方法・概算工事費―などを内容とするもので、今後行われる予定の「罹(り)災証明」発行のための被害認定調査とは別のもの。今回住宅相談は公共施設・公営住宅を含めた738軒が対象で、居住確保のため、住宅(母屋)を優先した。

 25・26の両日、被害の特にひどかった森・青倉・横倉地区で現地相談が行われた。今回住宅相談を統括、指揮した県建築士会副会長、江口信行さんによると、森地区では地盤のズレ、亀裂があるものの、建物の再建、補修の意向を示す人が目立ったが、激甚被害の青倉・横倉では、建て替えや大規模な補修に慎重な傾向が見られたという。

 27日、平滝・白鳥地区。相談員が合わせて約100戸の被災住宅を回った。国道沿いの東側、千曲川を背後にして建つ上倉章夫さんの指圧治療院。背後の斜面が崩れかかり、応急危険度判定調査では「危険」と判定された。隣家との間に県が地形の変化を察知するセンサーを設置した。 屋内はあらゆるものが散乱し、隣接する車庫は傾いてしまった。上倉さんは「裏の土砂崩落がどうなるのか、護岸工事の計画などを考慮して(再建を)考えたい」と話していた。

 村では被災者生活再建支援金の支給や、公営・仮設住宅の入居、税の特別措置などを申請する際に必要な「罹災証明書」発行のための被害認定調査を行うことにしており、日程が決まり次第広報する。
 
◆保護・伝承に市民協力を - 伝統文化シンポジウム<飯山市>
 先月9日、飯山市の「小菅柱松行事」が国の重要無形民俗文化財に指定され、東京都千代田区の如水会館で行われた指定交付式に、氏子総代会長の眞嶋勝秀さんが出席した。

 今回の指定を記念し、柱松行事を始めとする、ふるさとの伝統文化のすばらしさを再認識するとともに、所有者だけでなく、地域全体で保護・伝承していく活動を広げていくための契機―にと、先月27日、飯山市公民館で「伝統文化シンポジウム」が開かれた。

 シンポジウムに先だち、眞嶋さんは「先人たちが守り、受け継いできた祭りで、地域の人も情熱と誇りをもって取り組んでいる。指定を受けて、この柱松行事が飯山市の宝として継続していければいい」とあいさつした。

 基調講演では、今回の指定に尽力した信州大学人文学部の笹本正治教授が、平成10年に初めて小菅を訪れてからの活動・取り組みについて話した。この中で笹本さんは「私たち大人が(地域の伝統文化を)学ばないで、次代につなげることはできない。子どもたちが胸を張って、ふるさとの伝統文化を誇れるよう全市民が協力してほしい」などと話した。

 その後、笹本さんをコーディネーターに、長野県民俗の会・巻山圭一会長、信州大学工学部・梅干野成央助教、小菅柱松保存会・望月武会長がパネリストとなり、柱松行事の今後の方向性などを議論した。この中で巻山さんは「文化財指定されると、外から多くの人がやってくるが、俗化・観光地化しないようにしてほしい」など訴えた。
 
◆春近し - 北信濃風物詩<連載>
 季節が行きつ戻りつしている。

言葉は悪いが、賽の河原の石積みとは、こういうことなのか―と思う。

 きれいに除雪してほっとしたのも束の間、元の木阿弥。

スノーダンプまではいらないが、除雪具はまだ仕舞えない。

 何度も雪をかぶりながら、けなげに咲く福寿草を見た。

春は間違いなく近い。

雪をはねのけ、雪に覆われ、またはねのける草花たちの性強さに感服。
 
◆避難所でボラ、準備進めた生徒も - 北高で課題研究発表会<飯山市>
 飯山北高校(米澤修一校長)の理数科12期生の課題研究発表会が先月22日、飯山市民会館で行われた。

 同校は平成22年度からSSH(スーパーサイエンススクール)の指定を受け、科学技術・理科、数学教育を重点的に行う学校として、将来の国際的な科学技術系人材育成のための取り組みを推進し、大学と連携した研究や、カリキュラム作成の研究推進などと取り組んでいる。発表会には地元中学生やOB、保護者や生徒ら100人ほどが参加し、14の課題研究が発表された。

 米澤校長は「本校の生徒2人も栄村で震災に見舞われ、避難所でボランティア活動をしつつ、きょうの発表会の準備を進めてきた。苦しい状況の中でも一緒に学びたい―という気持ちを受け、ここで足踏みしているわけにはいかない―と、予定通り実施させてもらった。開催できたことがありがたい」と話した。

 研究の中には費用のかかるものもあったそうだが、SSHの助成で実現できたものもあって、指定期間の5年間を有効に活用していきたい考えだ。

 研究発表の中には地域に根差した▽利雪で地域活性化▽夢のスキーワックス〜安価・高性能を目指して〜―などの研究もあり、発表に対して、参加者から質問や意見も出された。
 
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