TOP - 過去掲載記事 - 2010年09月18日号

9月18日号掲載記事
 
◆温泉の価値再認識して - 日本温泉科学会<野沢温泉村>
 野沢温泉旅館組合(森行成組合長)が、平成20年開催の「温泉かけ流しサミット」に次ぐ、「温泉を考える全国イベント第2弾」―と位置付ける「第63回日本温泉科学会・野沢温泉大会」が、13日から4日間の日程で、野沢温泉アリーナ国際会議場をメーン会場に開催された。

 近年温泉観光地・旅館の衰退が顕在化する中で、観光資源として欠かせない温泉に関してその価値、本質を学ぶのが主旨。今大会では最先端の科学と、温泉を愛する庶民の「出会いの場」ともすべく、温泉観光地が関心を寄せ、庶民の関心も高い▽科学と経済の連携▽温泉の価値を識(し)る―健康と美容」をテーマに掲げた。

 その試みの1つは一般・無料公開の講演会。14日に「温泉と健康」研究の第一人者である大学名誉教授、温泉を基軸として地域経済を発展させた前草津温泉町長、全国のリゾート・旅館の再生を手がける「観光カリスマ」が、15日には体を温めると増加するたんぱく質の基礎・臨床研究に携わる医大准教授、水科学の基礎研究を専門とし、泉質研究などを通して野沢温泉の効用を実証する大学教授、水素研究の先駆として活躍する大学院教授が、講演した。

 期間中は学会員による専門的な28件に及ぶ学会発表があり、より細分化されて専門的、先鋭的に進む温泉科学の実態をうかがわせた。

 また、今大会では野沢温泉にとって未来を託す若き人材の研究発表が注目された。大学教授の2年がかりの指導を受けて取り組んだ野沢温泉小5年生28人の特別研究発表。ポスターで▽野沢温泉の温泉の温度変化▽イソジンの滴下実験からわかる温泉成分▽野沢温泉の外湯調べ▽野沢温泉の温泉はメラニンを抑えることができるか▽温泉たまごづくりに適した温泉の温度と時間▽みんなが入っているおふろの温度▽野沢温泉の外湯人気調べ―について研究成果を発表した。この、意欲的で専門的な研究発表は高い評価を受け、14日に行われた総会の席上、ポスター部門「特別賞」が贈られた。
 
◆洪水時の避難に役立てて - ハザードマップを設置<飯山市>
 昭和58年、台風豪雨で増水した千曲川が溢水して破堤、家屋や農業など生産施設が浸水、損壊被害に遭い、飼育豚が犠牲になった飯山市常盤地区。電柱や公会堂などにこのほど、「まるごと まちごとハザードマップ」が設置された=写真=。

 地域住民の洪水に関する意識、避難所位置の周知を高めるのが主旨で、洪水時の適切な避難行動につなげたい―と、設置された。

 「まるごと まちごとハザードマップ」は、河川が氾らんを起こした際に浸水が予想される範囲や水深、避難場所の位置を示した情報を標識にしたもの。千曲川が100年に1度の大規模な洪水で氾らんした時に想定される浸水の深さ、避難所の施設名、表示板設置個所での、想定される浸水の深さ、洪水痕跡を元にした、過去に記録した浸水の深さを表示する。今回、飯山市と国土交通省が合わせて34カ所に設置した。

 このうち、戸隠生活改善研修センターでは、通りに面した外壁に標識が設置された。昭和20年(186a)、同58年(198a)水害時の浸水位の下には「実績浸水深」として「この場所は青いラインの高さまで浸水しました」と書かれている。
 
◆祈りの季 - 北信濃風物詩<連載>
 風土や歴史、暮らしに根差して個性的な、伝統の祭りがある。

おおげさにいえば、枚挙にいとまないほどにある。

毎年、その幾つかを訪ね勇壮さ、華麗さ、厳粛さにふれて、心満たされている。

 敬虔(けいけん)な祈りが生き続けている地である。

道祖神唄の「命あるなら来年も」の思いをひしひしと感じる祭りの季節。
  
◆遊ぶ子どもと歌声と - 特別六斎市&空楽フェスティバル<飯山市>
 ことしで5回めの開催となる「学びの里サマーカレッジ」の活動の一環として12日、『特別六斎市&空楽フェスティバル』が、飯山市本町のぶらり広場を会場に開催された。

 法政大学の小島聡教授とそのゼミ生が、2004年から「M・I・P」(斑尾・飯山再生プラン)を研究テーマに飯山市を訪れ、まちづくりや地域活性化などを研究していることに刺激を受け、飯山にも昨年、『飯山まちづくり創見塾』『本町商店街協同組合』などによる実行委員会(千坂経悦実行委員長)が組織され、まちづくりを考え、実践する場として飯山市本町のぶらり広場を会場に、イベントを開催している。

 ことしからは新たに「文化女子大学」「飯山市国際交流員」なども参加し、コンセプト(概念・構想)に▽様々な世代が出会い、交流できる空間▽まちづくり工房の実験▽多機能型コミュニティカフェの模索―を掲げた。

 今回の空楽フェスティバルは、幼い子どもとその親世代をターゲットに、「キッズ空楽エリア」を設け、子どもたちが遊べる空間を提供した。これは、現在の飯山のまちなかに公園が少ないこと、今後人口が回復して若者が住む時に、まちなかに子どもたちが遊んでいる風景が大事ではないか―などの考えから発案されたもので、スーパーボールすくいや、水風船、水鉄砲などが用意され、多くの子どもでにぎわった。

 また、昨年に引き続き、歌声喫茶空楽『響きの間』も行われ、創見塾のメンバーが懐かしい曲や唱歌などを歌い始めると、六斎市に買い物に来たお客さんや学生なども一緒に歌を口ずさみ、会場は和やかな雰囲気に。旅の音楽家・丸山祐一郎さんとこやまはるこさんによる演奏も行われ、イベントを盛り上げた。

 この他に、湯滝温泉からお湯を運んだ足湯や、日赤の看護師さんによる健康相談、国際交流員によるクッキング、水カンリンバ工房、飯山高生による美術作品展なども行われ、会場は地域住民らでにぎわった。

 法政大学・小島ゼミの大石哲也さんは「準備段階で現地との意見のすり合わせなど大変だった部分もありましたが、きょうのイベントにたくさんの子どもたちが来てくれて、楽しそうに遊んでいる様子が印象的で、やってよかったです」と、話した。(サマーカレッジ1日目の様子は4面の創見塾かわら版に掲載しています)
 
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