TOP - 過去掲載記事 - 2009年01月01日号

1月1日号掲載記事
 
◆支え合い、補い合うことで生まれる価値が - 広域連携の強化で新幹線を活性化の起爆剤に
 2009年、平成21年が始まった。毎年頭に思う。さほどの期待はないけれど、どんな年になるのだろうか―と。ここ数年、北信濃地方はどうであったのか。広域合併を拒んで自立(律)を選んだ。飯山市は合併相手を失って、やむを得ずの自立だったが、岳北3村はいずれも住民の選択だった。

 それでどうなったのか。歴史的な選択の評価は、歴史的でなければならないが、それとて、夢が描かれなければ待つことに耐えられない。少なくともこれまでは「減らす」「なくす」だけではなかったか。子どもが減っているから、保育園や小中学校を減らす。厳しい財源見通しの中、やむをえない措置でもある。

 ただ、そうすることで、どんな保育が、どんな教育が期されるのか。かつて、大規模校化の流れの中で、小規模校の良さ、少人数教育こそ教師の目が行き届き、個性的な教育ができるのではないか―という論があったではないか。

 いや、そうした論議はもういい。要は、「減らす」「なくす」その先にどんな夢を描き、住民に語ったか。「しかたがない」「やむをえない」で住民を納得させただけではないのか。

 国家財政の逼(ひっ)迫による地方自治体の財政緊縮化、健全財政の維持に関しても同じである。「金がない」が常套句になっている。市村の多くは年々借金は減っている。全体として財政の健全化が図られている。当たり前である。何もしなければ借金は減る。
「金がない」と、借金減らしに汲々として、その先に何があるのか。厳しい財源見通しならば、稼ぐことをなぜ考えないのか。自主財源を豊かにすることをなぜ考えないのか。筆者とて、担税力を高めることぐらいしか、思いつかないが、自治体自身、そのことの論議を、どれほど真摯に重ねてきたか。

 北陸新幹線が現実に姿を見せ始め、駅周辺整備の幹線道路工事が進む。5年後に開業を控えて、新幹線を核とした広域活性化が論じられる。飯山市長は、新幹線飯山駅を、妙高市や信濃町、飯綱町などを含む広域圏の核駅と言う。広域圏を結ぶアクセスの1つとして、国道403号線中央橋の架け替えも具体化する。

 そうした施策は重要なことだが、新幹線に寄せる広域圏市町村の思いの温度差が気にかかる。「他人事」としてはいないか。無論、新幹線は「逆転満塁ホームラン」ではない。過剰な期待を寄せることに危険もある。観光だけをとっても、交通不便だったからこそ「宿泊地」だったものが、「日帰り」観光地になってしまう恐れがある。まさに「両刃の刃」といえる。

 だからこそ今、広域連携が焦眉の急なのだ。日帰り観光地にならないために、それにとどまらず、長期滞在型の体験観光地、あるいは健康リゾートとして生き抜くために、連携が必要なのではないか。

 行政事業だって、みんな同じ施設を造る必要はない。体育館もグラウンドも文化施設も隣市・村のものを使っていい。巡回図書館車が、4市村を走り回ったっていいと思う。職員を相互交流させ、学ばせ、手伝い合うことで生まれる何かがあるはずだ。

 それは「自立(律)」をなし崩しにするものではない。住民自治を本旨とし、厳しくとも自らの足で歩いていこうとする矜持は失うまい。ただ、人もそうであるように、地域だって支えあい、補い合うことで生まれる価値があり、守られる価値がある。ご近所さんを大切にしたい。
 
◆問われる産業振興策 - 対抗馬擁立の動きは?<野沢温泉村>
 野沢温泉村でことし、任期満了に伴う村長・村議選が行われる。3月29日投開票の日程も決まった。
 現村長の河野幹男さんは、昨年12月議会の一般質問に答えて「行政の素人が4年間村長を務めさせていただき、財政の健全化などと取り組んできたが、ある程度、自立の村としての道筋は示すことができたのではないか。ご支持をいただけるなら、微力だが再度村政を担当させていただきたいと思っている」と、再出馬の意向を明らかにした。

 「自立か、合併か」の選択を問う住民投票で「自立」が選択され、当時の高橋善造村長が「私への実質的な不信任」として辞職したことに伴って行われた前回村長選。民意を改めて問う選挙となり、河野さんが初当選した。

 今、再び「自立・合併」の是非を問う動きや声はないが、村民の関心は観光を核とする産業の再生・活性化に向けられる。河野村長も、再出馬の決意を明らかにする中で『ともに支え合う地域の創生』を理念に、産業の振興を最大の課題とし、観光の再生、新幹線開業に向けた、広域連携による観光振興、お互いが有利な商品開発・販売―など策を述べている。

 今のところ、河野さんの対抗馬擁立の動きは具体化していないが、観光の不振、村経済の落ち込みなどで、村内には閉塞感もあり、無競争は避けるべき―という声も加えて、産業振興を対決軸に、村長選での論戦を期待する向きもあり、今月中にも候補擁立の具体的な動きが表面化する可能性もある。
 
◆新年号表紙写真 - 北信濃風物詩<連載>
  
◆48基の門松を宅配 - 笹川観音学ぶ会<飯山市>
 昨年暮れ、荷台に門松を満載した軽トラックが飯山市街地一帯を走り回っていた。

 同市柳原笹川の「笹川観音学ぶ会」(竹ノ内重治会長・6人)の、その季節恒例の「門松配送便」。同会ではもうここ10年以上、地域活性化、産業起こし活動の一環として、手作りの門松を製作、販売してきた。
 空き缶に砂を詰め、新潟の和竹を使った門松には「交通安全」「商売繁盛」などのお札も。ことしは公社の民営化や、不況が深刻化したこともあって、予約が心配されたが、それでも48基の注文があり、会員総がかりの作業が続いた。

 門松は25日、1日がかりで注文先の商店や企業などに配達され、不況感に浮かないムードの街に、新年への期待感と、活気をもたらした。


(写真=門松を設置する竹ノ内会長)
  
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