TOP - 過去掲載記事 - 2008年01月01日号

1月1日号掲載記事
 
それぞれが独自のカラーで独創的な未来画を
 毎年頭、その年の展望をコラムにするが、ここ数年、その内容に苦慮するようになった。また訪れた新しい年、北信濃地方はいったいどうなるのか。どう、この年を読み、展望したらいいのか。

 呻吟を重ねた結果、「モザイク」の年かな? と考えた。様々な国の人たち、人種が集まり、多彩な文化が創造される「モザイクの国」とも言われる国があると聞いた。

 北信濃4市村それぞれが、自らの意思で、あるいはやむを得ず「自立(律)」の道を選んで、数年が経つ。この間、定住条件の最大課題でもある「食べていける地域産業」「安定した雇用の場」の確立が叫ばれても、有効な策はなく、過疎はなお広域圏規模で進む。

 昨年11月末、県がまとめた県内市町村の06年度普通会計決算の状況をみると、北信濃4市村の財政状況は、特に厳しい実態にあることがわかる。自治体の実質的な借金が、財政規模に占める割合、実質公債費比率では、飯山市が県内19市のうち、大町市に次いで高い20・9%。現行制度では、新たな借金に制限がある、つまり、財政危機の「予備軍」という見方もされる18%を超えている。村では木島平村の21・9%を最高に、野沢温泉村・栄村ともに新たな借金に制限のかかる基準、18%を超えている。

 公債費や人件費、扶助費といった「固定費」が市村税など自治体が自由に使える金に占める割合「経常収支比率」。財政の自由度、柔軟性を測るものだが、飯山市は、これも県内市では財政硬直度の高い方から2番めの89・1%、村では栄村の94・4%を最高に、野沢温泉村87・5%、木島平村84・9%となった。

 こうした実態の中で、08年、北信濃はどこに向かい、どう生きようとするのか。俗っぽく言えば、「金がない」、にっちもさっちもいかない状況の中で、それぞれが工夫を凝らし、知恵を絞るしかない。4市村が独自の策を創造する、独自のカラーで独創的な未来画を描くと言う意味で「モザイク」。しかし、それが果たして賢策なのか、実効的なのか、住民の脳裏に夢のある未来が描けるのか、見えるようで見えない―という意味でも「モザイク」の時代ともいえるのではないか。

 ただ、そういう時代ならば、我々民こそしっかりしなければならない。「金がない」を言い訳にさせず、為政者の資質、能力を凝視し、単なる思い付きや空理空論を拒み、住民のためになる、そして、未来に夢が描ける施策を誘導する責任がある。
自立を選んだ以上、それは当然覚悟しているはずなのだが、それでも「減らす」「なくす」だけの自立策に発展性はない。新幹線を満塁逆転ホームランと信じきる愚にも気付きたい。金がないことを言い訳に、何もしない、何もできない行政は見限っていい。

 ここ数年、行政は夢を語るべきだと言い続けてきた。「減らす」「なくす」と、住民に我慢を強いても、そうすることで何が得られるのか、何のためなのかを語らなければ、無責任ではないか。自立が単に矜持を保つため、市村名に対するこだわりであったとしても、自立は夢を紡ぐ営みでもあるはずだ。

 願うらくは、各市村の政策、住民の営みという「パネル」が、この地方の未来画にもなる、夢のある「モザイク」画となってくれることを期待したい。


(写真=待望の春桜並木のお散歩)
 
雪をおたのもうしやす - 高源院で祈り深刻フレフレの鐘<飯山市>
 20日20時で「フレフレ」。先月20日、飯山市太田の「紫陽花寺」・高源院で、季節行事ともなっている「雪よ降れ降れの鐘」撞きが行われた=写真=。

 1昨冬の異常豪雪、昨冬の寡雪、そして、今冬の遅い雪。上段のとん平ゲレンデは新雪で1b以上の、十分な積雪に恵まれているものの、下段のメーンゲレンデは1部滑走可能だった同日の戸狩温泉スキー場。

 同夜は観光協会、戸狩観光梶Aスキー学校関係者ら約30人が集まり、市観光協会長でもある江沢一遠住職の、恵みの雪を乞う読経に続いて、20回の鐘を撞いた。川霧が巻くほどに冷え込んだ午後8時、「なにぶん、おたのもうしやす」と手を合わせて撞いた鐘の音は民宿街に響き渡った。
 
◆灯油高騰で「あったか生活応援金」<飯山市>
 飯山市の石田市長は21日開かれた議員全員協議会で、今冬の原油高による灯油代の高騰を受け、低所得世帯の生活困窮者に対して、灯油高騰分の一部を補助し、生活を支援する「福祉灯油代支援事業」を実施する考えを明らかにした。

 「あったか生活応援金」とも呼ぶこの福祉灯油代支援事業、平成20年1月1日現在、市の住民基本台帳に記録され、または外国人登録原票に登録されている市民税非課税世帯(基準日から2月末日までの間在宅)のうち▽75歳以上だけの世帯▽障害者(障害の程度による)のいる世帯▽介護保険の要介護4・5の人が居る世帯▽母子または父子だけの世帯―などが対象。生活保護世帯については、県と協議中。

 給付金は1世帯5000円で、給付を受けようとする人は申請書を平成20年2月末までに市長に提出する。市では民生委員などを通じ、また、市報などで制度の周知を図ることにしている。

 同日の全協で石田市長は「他の市町村でも支援事業が行われると聞くが、最も冬が大変な飯山で、心配される世帯に元気で年越しをしていただきたい―という思いから、財政の許す限り支援することを決めた」と述べた。

 本紙の調べによると、この地方の灯油料金は、1昨年12月に1g82円だったものが、昨年は値上げに続く値上げで、12月には104円に高騰。値上げ率は26・8%となっており、業者によるとしばらく横ばい状態が続くのではないかという。

 市によると「あったか生活応援金」の対象者は2000世帯以下と推定され、総事業費は約1000万円と見積もられる。
 
◆伝統の「ひねり餅」今年も - 飯山市戸隠・守り続ける2軒の農家<飯山市>
 主にうるちのくず米や、古米などを使って作る「ひねり餅」。かつては多くの農家で作られ、時には味噌汁やお汁粉などにも入れて食べた、伝統の郷土食ともいえるひねり餅だが、近年、食生活の変化などから作る家が減少、常盤戸隠では2軒だけが、毎年この季節、伝来の餅つき機を使ってひねり餅を作っている。

 名前の由来は、餅つき機から出てくる餅がウインナの様な形で、それを一定の長さでひねり取るところから―とも言われる。

 23日、同所の木内勝雄さん方では、近所で、同じくひねり餅作りを守っているお宅の機械を借りて、もう30年以上になるひねり餅作りを行った。「くず米がもったいない―という気持ちもあるが、それより、ひねり餅を心待ちにしてくれる人たちがいるのが張り合い」と語る木内さんはこの日、約30`のくず米を餅にした。


(写真=餅つき機と並べられたひねり餅)
  
◆先輩達に振舞いそば - 小菅の里保護委員会<飯山市>
 飯山市瑞穂の「小菅の里保護委員会」(鷲尾恒久委員長)は22日、ことし、約15eの畑で栽培した秋そばの収穫感謝祭を行った。

 同日、「小菅庵」で開かれた感謝祭には、同地区人口の半数以上を占める55歳以上の人たちを招待、同日のために仮設した「諸先輩各位に敬意と感謝を申し上げる会」の人たちが作った手打ちそばや、冬至にちなんだカボチャなどのてんぷらをふるまった。

 保護委員会の鷲尾委員長の話では、市道沿いの畑は1部耕作されないまま、ススキなどが茂り、見通しを阻害していたため、3年ほど前から草刈り作業を行っていたが、ことし、そばを栽培し、景観形成と、そばを味わうことが提案され、民有地の約15eに秋そばを栽培。収穫感謝祭には伝統祭事などを含めて、これまで地区の歴史や文化を守り、労苦のうえに暮らしを営んできた先輩たち、中高齢者に改めての感謝を捧げたい―と、招待。普段、高齢や健康上の理由などから村の行事や寄り合いなどに参加できない人たちには「出前」も行った。

 同日、会場には午前11時のオープンとともに、お年寄りらが連れ立って訪れ、手打ちの新そばやてんぷらなどに舌鼓を打った。お年寄りらは友人、知人の息災を喜び、世間話に花を咲かせながら、風味豊かな新そばを味わっていた。


(写真=ワケショの取り持ちで地元産そばに舌鼓)
  
【特集1】北信濃4首長に聞く・平成20年度施政方針予算編成方針
【特集2】野沢温泉冬季国体いよいよ
■「候補」月内にも表面化か? - 栄村長選
■立地利用の「見通し線」評価 - 飯山の丸山さんガーデニングコンテストでシルバーメダル
■勤務条件などを配慮 - 消防団協力事業所表示制度
■テーマは雪と寺の町の祭礼 - 2月9・10日にいいやま雪まつり
■カマキリの積雪予測 - 読者さんからの投稿
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