TOP - 過去掲載記事 - 2007年10月13日号

10月13日号掲載記事
 
被災地に聞き、墓地を訪ねて - 飯山北高理数科の4人が県議長賞<飯山市>
 ことし7月の中越沖地震を体験し、北信濃地方でも所によって地震の揺れや被害に大きな違いがあることを知り、その実態調査・研究と取り組んだ飯山北高理数科2年生の4人グループのレポートがこのほど、日本学生科学賞県予選で、準最優秀賞に当たる県議会議長賞を受賞した。

 「特異な中越沖地震の揺れ」。4人は地震当日、それぞれ学校にいて大きな揺れを体験した。その翌日、友人らの話から、地震の揺れや被害が所によって大きく異なることを知り、「中越沖地震」をテーマとする課題研究と取り組みを始めた。
 4人は、飯山市の対策本部から、市内の被害状況をまとめた資料の提供を受け、被災地での聞き取りを行うとともに、北高生420人を対象にアンケートを実施。また、飯山市・中野市永江・飯綱町の4つの寺を訪ねて墓石の倒壊・変形状況を調べた。

 その結果、飯山市内では、いわゆる長峰断層沿いの長峰丘陵辺縁で、中野市永江から飯綱町にかけては猿橋断層に沿って、墓石の倒壊・変形や家財などの倒壊・散乱がひどかったことがわかった。大規模な被災は帯状におよそ6`間隔。墓石は飯山市内では南北に、永江〜飯綱町では多く東西に倒壊していたという。4人はこうした被災実態を知る中で、幾つかの疑問に突き当たった。その1つが標高の高いところは揺れは小さく、低地ほど揺れは大きい―という定説。今回中越沖地震ではその常識が疑問視された。研究を指導した同校の宮坂晃教頭は「大変な実証」と言う。

 同教頭の助言を得て4人は、今回地震では地震波が断層にぶつかってはね返り、はね返った波動がラグビーボール状の波形が幾つも連結する形の「定常波」を生じさせ、ボール状の最も振幅の大きい所は揺れが大きく、連結部分の節に当たる所では揺れが小さかったのではないか―という仮説を立てた。

 定常波のモデルを図示した例は極めて貴重(宮坂教頭)と言われ、日本学生科学賞県予選では、テーマの独創性、データ収集の優秀さが認められ、最優秀の知事賞に次ぐ、県議会議長賞を受賞した。レポートは来月行われる全国大会に送られる。

 北高生4人は「友だちや地域の人たちの協力で、知りたいことを知ることができました。この研究が、何かの役に立てればうれしいです」と、話していた。
 
初秋の斑尾高原トレイル駆けて - 斑尾トレイルランニングレース2007<飯山市>
 3つの山頂と4つの湖沼を結び、標高1000bの高原に延びる総延長約50`のトレッキングトレイルをコースに8日、斑尾高原観光協会主催の「斑尾高原トレイルランニングレース2007」が開催された=写真=。

 トレイル沿いのスギ伐採地跡約21fの緑化、森の再生と取り組む同観光協。今回、レースを前に「生命の森植樹活動」として、一帯にブナ300本、オオヤマザクラ100本を植えた。

 レースは、斑尾高原スキー場をスタート・ゴールに、斑尾大池〜斑尾山頂〜袴岳〜赤池〜毛無山〜希望湖を結ぶ、信越5市町をめぐる50`、斑尾山中腹から希望湖を周回する15`の2つのコースで行われ、合わせて約350人が出場した。

 両コースが交差する希望湖エイドステーションでは、午前7時スタートの15`コース出場者が8時過ぎごろには半数近く通過。雨がそぼ降り、肌寒い天候だったが、「道が滑りやすいので気をつけないと」と言う声は聞かれたものの、「暑い天候よりよっぽどいいですよ」と、多くが気にならない様子で、用意されたバナナや笹寿司、スポーツドリンクなどに活力を補充していた。
 
◆目を凝らして郷愁に - 高橋まゆみさん創作人形展<長野市>
 飯山市常盤在住の人形作家、高橋まゆみさんの、長野では3年ぶりの創作人形展「故郷からのおくりもの ふたたび」は5日、長野市のながの東急・別館シェルシェで開幕した。

 日本の原風景を背景に、かって確かにあって、豊かさや便利さと引き換えに失ってしまった、あるいは忘れかけている大切なものを、思い起こさせてくれる高橋さんの創作人形。北海道から沖縄まで、全国各地で開いてきた人形展は大きな反響を呼び、郷愁の涙と感動の輪を広げた。

 今回人形展では、暮らしに欠かせなかった村の駅での列車待ち風景を描いた新作「駅」を始め、農家の庭先や秋の穫り入れ、花火見物、村の商店などの大きなジオラマ、老爺が孫を乗せた「自転車」、老夫婦の暮らしを象徴する「鼻めがね」、たまらないほどの愛おしさが伝わる「雪の中」、北信濃に数年前まで見られた「ほうき売りのおばあさん」、癌と闘いながら、アルツハイマーになった妻を献身的に支える夫の「ハーモニカ」など、合わせて約200体の人形が展示される。

 会場を訪れた人たちは、時に立ち尽くし、時に涙し、ため息をつき、目を凝らして郷愁に浸っていた。

 高橋さんの人形については、地元飯山市が高橋さんの意思を確認し、市内に人形館を建設する意向を固めている。既に高橋さんとともに、建設地探しも始まっており、合意が得られれば21年度にも建設に着手したい考えという。が、ファンの中には、独特の個性、風情を持った高橋さんの人形にふさわしい立地、施設レイアウトなど時間をかけてでも十分検討すべき―との声もあり、高橋さん自身も「イメージにふさわしいものを」と、話している。

 この人形展は17日まで開催される。


(写真=かってあった「収穫の秋」がそのままに)
 
◆はぜ掛け - 北信濃風物詩<連載>
 長野市で開かれている創作人形展を見せてもらって、「田舎」の風景の、確実に失われつつあることに、改めて気づいた。

「田舎」が、「昔」が全ていいわけではないが、その中で、その時代に生きて、妙に懐かしさがこみ上げてくる。

 見上げるほどのはぜに出会った。

谷間の集落を登ってきた。

はぜに実りがたわわだった。
  
◆壮行試合で決意 - 飯山南・飯山高野球部<飯山市>
「秋季北信越高校野球県大会」で3位となり、初の北信越大会出場を決めた飯山南・飯山高校の活躍を励ます、飯山北高との壮行試合は6日、飯山市営野球場で行われた。

 飯山市体育協会・野球部が、同じく県大会出場を果たした飯山北高の健闘を称えることも合わせて主催した。

 試合に先立って、飯山市の土屋稔教育長は「おめでとう。ここまでレベルアップできたのは、日ごろの努力もさることながら、家庭や先生、関係者の支援があったから。皆さんの活躍で小中学生に目標ができた。県大会出場を果たした北高とともに切磋琢磨し、一層のレベルアップを図ってほしい」と激励、両校に記念品を贈った。

 これに対し、飯山南・飯山の宮沢涼主将は「自分たちの試合をし、一戦一戦甲子園を目指して頑張りたい」と、応えた。同日は真夏を思わせる暑さの中、観客席には両校のOBや選手の家族、高校野球ファンらに混じって石田市長も顔を見せ、声援を送っていた。

 飯山南・飯山は13日、石川県の小松工業と対戦する。


(写真=教育長から記念品を贈られる宮沢主将)
  
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■落ち着いた「和花」で - 20・21日にいいやま花フェスタ
■小学生らに防災の知恵 - 中越沖地震災害復興イベント
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