TOP - 過去掲載記事 - 2007年8月4日号

8月4日号掲載記事
 
「与党不信」北信濃でも顕著に - 参院選4市村開票結果<岳北>
 年金・憲法・教育などを争点とするはずだった参院選は、結局「年金記録不備」「事務所経費疑惑」「閣僚失言」といった、与党に対する批判が全国で噴出、自民党が結党以来初めて参院第2党に転落する惨敗、民主党1人勝ち―という結果に終わった。

 長野県選挙区では、全国的な傾向同様に羽田雄一郎さん(40)=民主現A=が、追い風に乗って約53万8700票で、2位吉田博美さん(58)=自民現@=に大差を付けてトップ当選。中野早苗さん(59)=共産新=、中川博司さん(49)=社民新=は、遠く及ばなかった。

 北信濃4市村では羽田さんが全市村でトップ得票。平成13年に自身が獲得した票の約1・9倍、前回16年の同党候補者が獲得した票の約1・4倍に当たる9426票を集めた。これに対して吉田さんは、平成13年の自身票を約860票、前回の若林正俊さん獲得票を約2,300票減らし、4市村で6209票。中野さんは同じく4市村で3523票、中川さんは1395票となった。投票率は平成13年を4・43%、前回を1・54%上回った。

 比例代表では民主党が4市村合わせて7721票、自民党が5706票、共産党が2066票、公明党1618票。新党日本が、社民党(1164票)に迫る1119票を集めた。名簿登載者名では、前長野県知事の田中康夫さんが4市村で約400票でトップ。「話題の人」若尾文子さん(共生新党)は48票、横峯良郎さん(民主)は17票、義家弘介さん(自民)は110票。

 選挙区・比例代表合わせて、全国的な傾向同様、民主が予想以上の票を集めて北信濃4市村を席巻。共産新人の中野さんも前回・前々回の同党候補者の得票を大きく上回る浸透を見せた。硬い地盤のはずの自民支持層でも、特に年金問題で、また、主婦層・若年層では暮らし・教育・雇用問題で、民主・共産に支持が流れたものとみられる。

 ただ、選挙期間中に中越沖地震はあったものの、候補者自身から政策を聞き、有権者と論議を交わす場はほとんどなく、改めて国政選挙のあり方を考えさせられ、民意との距離感を実感させられた選挙だった。
 
子どもが主役で「天下泰平」 - 木島平村南鴨大塚山陣屋で伝統の柱松神事<木島平村>
 先月28日、木島平村南鴨の「大塚山夏祭り」に合わせて、100年以上の歴史がある伝統神事「南鴨の柱松神事」が行われた=写真=。

 柱松神事は「松子」とも呼ばれ、この地方では飯山市の小菅、木島平村の内山などに伝わっている。修験道の「験(げん)比べ」の遺習とされるが、後年、農作物の豊凶を占う神事としての性格を濃くしている。南鴨では一時期途絶えたが、10年近く前に復活されている。

 南鴨の松子は、子どもたちが主役を務めるのが特徴。松神子とこれに従う門番、大団扇、青木、そして、親方に率いられる「棒付」や点火役の「火打ち」、神事を進める「文山」(おかめ)、「練り山」(天狗)などまで、全てを子どもたちが演じる伝統行事。

 ことしは一時、雨が心配されたが、何とか持ち直し、クライマックスの「火打ち」に注目が集まる中、悪戦苦闘に声援も贈られ、「天下泰平」の陣屋南側の柱松が早く倒されて大きな拍手が起こった。
 
◆アレチウリ駆除に人海戦術 - 千曲川河川事務所<飯山市>
 北アメリカ原産のウリ科単年草で、旺盛な繁茂によって在来の生態系を破壊、動植物に悪影響を及ぼす「特定外来生物」アレチウリの駆除作業が先月27日、飯山市の千曲川河川敷で行われた。

 国土交通省千曲川河川事務所、北信地方事務所が呼びかけ、今回は飯山建設事務所、飯山市・野沢温泉村・栄村職員に加え、建設会社6社の社員ら合わせて約30人が参加した。

 アレチウリは昭和27年に日本に、千曲川流域では45年に進入が確認された。ツルのように巻き付きながら高木をも覆い尽くして枯死させてしまう侵略的外来植物で、成長・繁殖力が強いこと、根が残ると再生すること―などから、今では千曲川流域の約160fに増殖が確認されている。

 同日は、飯山市の千曲川河川敷、樽川との合流点付近の約100平方bの原野で、駆除の最も効果的な方法といわれる、人力による「抜き取り」で、軽トラ5台分のアレチウリを駆除した。


(写真=千曲川河川敷でアレチウリを抜く参加者)
 
◆遊歩道の夏 - 北信濃風物詩<連載>
 「ああっ、いいなあ」と、思わず見入ってしまう光景がある。

自分では気付かずにいたが、指摘されれば、確かにお年寄りや子どもに目が行っている。

飯山寺町の蓮田近くの遊歩道。

 家族とも思われる子ども連れ。

傍らのノウゼンカズラの、濃いオレンジが夏の陽に映えてまぶしい。

北信濃路のまさに夏、何と微笑ましい光景か。

だから、ここがいいのだ。
  
足跡たどる「今生物語」 - 小林起一追悼展<飯山市>
 元高校の美術教員で、絵画や彫刻、陶芸、晩年は和紙づくりとも取り組み、地域の芸術・文化活動に大きな足跡を残して、昨年7月、不帰の客となった小林起一さん(飯山市木島山岸)の追悼展が今、飯山市美術館で開かれている。8月26日まで。

 小林さんは昭和11年、山岸の教員の家庭に生まれ、父親について旧満州に渡った。帰国後、木島小学校で岡田千春先生と、飯山北高では三井愛之助先生と出会い、美術の道を歩き始める。新潟大を卒業した小林さんは栄村北信中学を皮切りに、96年の飯山南高まで美術教員として、また、退職後は飯山市美術館長を4年務め、地域の美術教育、芸術振興に足跡を残した。

 北部高校在任中は旧三水村にロバや七面鳥などと暮らす「ロバ亭」と呼んだ居を構え、「退化宴」と呼ぶ前衛芸術を演じ、晩年は和紙に興味を寄せて、楮の栽培から紙漉き、製品化までの全ての工程を自ら実践した。追悼展記念図録で妻睦子さんは「日ごろから生活が芸術であると申しておりました」と、記している。

 「小林起一追悼展〜今生物語〜」は、小林さんの生涯にわたる創作活動のテーマ「退化宴」の中の「今生物語」に由来し、会場の美術館ロビー・ギャラリーには、小林さんの和紙、陶芸、絵画など作品が展示されている。小林さんは昨年7月の七夕の朝、「今生物語」の最終章を綴って逝った。


(写真=追悼展会場で遺作を脇に睦子さん)
  
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