TOP - 過去掲載記事 - 2007年7月21日号

7月21日号掲載記事
 
震度5強 住民生活を直撃 - 中越沖地震で19人ケガ・水道管破裂も<岳北>
 16日午前10時13分ごろ、新潟県中越沖を震源とする震度6強の強い地震があり、飯山市周辺でも中越地震を上回る震度5強(5・0)の強い揺れに襲われた。

 この地震で、北信濃4市村では飯山市で89歳のお年寄りが転倒、大腿骨折の重傷を負い、市民会館で吹奏楽の練習をしていた野沢温泉中学の生徒ら3人が擦過傷、打撲傷など軽症を負った。飯山赤十字病院では、同日夕までに、地震によるものと見られる負傷者19人が手当てを受けた。

 飯山警察署管内では同日中に飯山市民会館の天井・壁材がはがれて落下したほか、斑尾簡易水道の本管が破裂、飯山・本町では同じく上水道本管が地中で破裂し、近くの履物店内などに流れ込み、一帯の約30戸が一時断水した。また、栄村秋山郷の和山〜切明間で大きな落石が道をふさいだことから、一時、通行止めとなった。飯山市は同日午前11時、庁内に地震災害対策本部を設置した。

 今回の地震は飯山市で震度5強(5・0)。中越地震を、震度で1近く上回る、近年では例のない大地震。家屋の倒壊などは同日中には報告されていないが、最も被害が大きかったのは、農家を含めたきのこ栽培施設。JA北信州みゆきの常盤きのこ培養センター、種菌センターのほか、千曲川の西側を中心に16日夕までに100戸近くの栽培施設で生育・培養器、棚が倒壊し、ビンが散乱しているのが確認された。

 同JAでは、職員を緊急招集し、10人ほどのグループに分かれて被害施設の復旧に当たった。同日以降も復旧に全力をあげる。


(写真=水道管の破裂で浸水した市街地の履物店)
 
◆キノコ栽培に大打撃 - 「復旧に手を」JAが要請
 JA北信州みゆきは17日朝までに、16日に発生した中越沖地震の、管内農業被害について速報値をまとめた。

 それによると、被害はキノコ栽培施設における生育棚・培養基の倒壊、ビンの散乱、施設・機器損壊を中心に約2億3500万円。管内のキノコ栽培農家約200軒のうちの半数近く、約90軒に被害が及んだという。あくまでも震災翌朝までの実害数値であり、今後の精査、また、減収分を加えた結果によっては被害は相当額にのぼるのは必至。

 キノコ栽培施設で、最も打撃を受けたのは培養基で、数カ月先の収穫をメドに、菌を培養するビンの散乱、破損は、同JA管内で586万本にのぼり、被害額は約1億7800万円。このほか、栽培施設・機器で4650万円の被害が確認されている。

 飯山市常盤の、同JA管内でも有数規模のブナシメジ栽培施設では、生育棚がほとんど倒壊、出荷間近のブナシメジの7割近くが商品価値を失った。また、培養基もほぼ5割が廃棄処分せざるを得ない状況で、60万本近い培養・生育ビンが散乱した。被害額は概算で2000万円以上と見られる。

 こうした栽培施設の惨状に、JAでは、職員に加えて県連組織、市などにも協力を要請、震災直後から被害農家の救援に全力を挙げており、17日は200人を超える要員を、農家、施設に派遣した。

 17日、常盤の栽培施設でも、従業員や家族、JAなどからの応援部隊を加えた約50人が、倒れた棚の復旧や、散乱するビンの整理などに追われていた。


(写真=棚が倒れてビンが散乱するキノコ栽培工場)
 
◆どういうお手伝いが… - 村井知事、地震被害のキノコ工場視察<飯山市>
 村井知事は新潟・中越沖地震の県内被災地視察で17日午後、飯山市を訪れ、JA北信州みゆきの常盤きのこセンターで、エノキ茸培養基の散乱する惨状、復旧作業の実状などを視察した。

 同知事は同日、飯山市役所で石田市長から、今回震災の被災状況について説明を受けた後、きのこセンターを訪れ、エノキ茸培養基の棚が倒れてビンが散乱する工場の状況を視察した。

 知事は施設の機能や、地震発生時の様子、復旧作業の概要などについて、同センター関係者らに質問。生産基盤が大きな打撃を受けたことに「ひどいですね。大変でしょうが頑張って下さい」と、励ました。知事はまた、「市の対応を踏まえ、県としてどういうお手伝いができるか、相談したい」「元の状態に戻すには相当の人手がいる。地方事務所・農政部とも協議し、お手伝いさせていただく」と述べた。


(写真=常盤きのこセンターを視察する村井知事)
 
◆大たいまつ - 北信濃風物詩<連載>
 秋祭りの準備が始まった(?)。

精神文化の支柱ともいわれる臨済の古刹に近く、はぜのような鉄柱に丈の長い麦が掛けて干してある。

 初秋の祭礼で使われる「大たいまつ」となるもので、地区出身者が作ってくれるものを刈り取り、天日に干す。

ライ麦とも聞いたが、歴史というものの不可思議さ、縁の深さを知った。

祭りまで2カ月。

一時の風物詩。
  
大神輿に近隣の「友情出演」も - 伝統の飯山祇園祭<飯山市>
 「飯山の夏本番!」。江戸時代からの伝統を誇る「飯山祇園祭」は14・15の両日行われ、若者らに担がれた大神輿が町を練り歩いた。

 近年、商店街の空洞化が進み、担い手不足が深刻化していることに加えて、イベントが他に多く催されていることなどから、年々寂しさをつのらせ、特に神輿練りは担ぎ手の確保難にあえいでいた。

 が、ことし、数年前から「友情出演」していた上町の上南会に加えて、上倉の成和会などが新たに協力、個人参加もあって、神輿練りに弾みをつけた。

 14日は時折、台風余波の雨が降るあいにくの天候となったが、大神輿はかつての「あばれ神輿」の異名を彷彿とさせる元気な掛け声で、町を練り歩き、夏本番の訪れを告げた。


(写真=雨の中、掛け声勇ましく町を練り歩くみこし)
  
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