TOP - 過去掲載記事 - 2007年1月1日号

1月1日号掲載記事
 
◆心身ともに満たされて生きていける基盤・条件作りへ - 2007年元旦号表紙
 「ポスト小泉」の構造改革が本格的に始まる。「頑張る自治体支援」など新たな施策も検討されるが、財政力の脆弱な地方自治体がどう生き抜くか、新しき年、平成19年は大きな節目の年となる。

 北信濃全市村で過疎に歯止めがかからず、少子高齢化も、集落機能の崩壊も、地域経済の落ち込みも、そして、市村財政の一層のひっ迫も進むまま。「民意」や「止むを得ず」を理由に「自立(律)」を選択しても、具体化するのは保育園・学校の統合と、様々な分野での削減ぐらい、という現実に寂しさを禁じ得ない。

 以前から言ってきた。「この地で食べていける糧を」「減らします―から稼ぎますへ」と。「食べていける糧」はなお命題であり続けるだろうが、地方分権一括法が具体化することし、自主財源を拡大する行政努力が試される。冗費の削減は無論だが、多少の事業縮小は止むを得ないだろうが、いかに「担税力」を強化するか―が、最大の課題となるのではないか。

 飯山市が昨秋、新たに設けた「いいやまに住んでみません課」。定住人口増加対策の一環で、石田市長は設置に当たって、ここ数年間に定年を迎える「団塊の世代」をターゲットに、Iターンを誘いたい―との考えを示した。 その取り組みを考えていくと、人口対策の様々な問題点が浮き彫りになってくる。「JA総合研究所」が昨年9月、長野県内に既に移住している人、首都圏の50歳代の移住希望者を対象に実施した、田舎暮らしに関するアンケートでは、Iターンを考える際に重視する(した)のは「自然・景観のよさ」「農業ができる」「温かな人間関係」などだ。

 人口対策はIターン誘致ばかりではない。未だ止まぬ、若者層を中心とする人口流出をどう止めるか―も重要な課題である。Iターンが増えても、既住者がそれ以上に出て行ってしまうのでは、意味がない。

 だから、人口増対策はIターン対策と、人口流出防止対策の二極化となるが、Iターン希望者が「価値」とする自然・景観・農業―は、既住者にとっても価値であるとは限らない。いや、それはむしろ、「豪雪」「不便さ」「苦労」などとイメージが重なって、忌避されてしまうものでしかない。

 担税力向上に結び付く定住人口の増加対策だが、こうした二極化構造をどうするか。課題も多い。

 そして、「起業」を含めた産業の活性化、働く場の確保。この地に暮らそうとする人たちの糧をどう確保するのか。基幹産業である農業と観光の再生の芽はある。既に「日本一」が幾つもある地域農業のキイワードは「ブランド化」「主産地化」。観光ならば「体験」「癒し・健康」「子ども」。豊かにある多彩な自然を守ること、地域資源を生かした住民ぐるみの地域起こし活動、そして、何より業界自らの努力が不可欠であることはいうに及ばずである。

 いずれにしても、この地で心身ともに満たされて生きていける基盤、条件づくりをベースに、地域資源を活用した産業の活性化、起業と地域ぐるみで取り組むしかない。個の利益に加え、豊かな公益を創造したい。この地の英知がまた、試される。
 
具体名も・動き一気に加速か? - 1月30日告示木島平村長選<木島平村>
 1月30日に告示される木島平村長選挙。柳澤村長が昨年10月、今期限りの勇退を表明したことを受け、候補選びの動きが注目されていたが、昨年末、芳川修二村教育次長が村長選出馬含みと思われる退職願を提出、議員らで立ち上げた「明日の木島平を考える会」が山崎治茂議長の擁立を決めたほか、共産党村支部などの呼びかけで、年明けにも「木島平の新しい村づくり会議」(仮称)が発足、村長選を視野に活動を本格化する動きが具体化するなど、あわただしさを加えている。

 同村は平成16年に、「自立」を選択。これまでに自立プランに基づいて、事業の精査・見直しなどと取り組んできた。新年度は小学校・保育園統合の位置問題など協議、第3セクターの方針決定―といった、「協働」の成否を占う事案が重点推進される。

 少子高齢化、観光入り込みの低迷―など、厳しい現実の一方で、「有機の里」の安全・安心・おいしい農産物の評価が高まり、地域資源を活用した起業の取り組みも進む同村。

 今回村長選は、飯山市長が再び合併を呼びかける中で、改めての選択に迫られるやもしれず、財政健全化、「協働」の村づくり、将来の民営化を視野に入れた3セク再編・整理―などをめぐる、真しな政策論議が期待される。
 
稼動延長合意で協定に調印 - クリーンセンター<飯山市>
 飯山市瑞穂関澤区(米持護区長)と岳北広域行政組合(組合長・石田飯山市長)、これを構成する3市村は先月26日、岳北クリーンセンターの稼働延長に関する協定を交わした。

 協定書によると、「関澤区は、岳北クリーンセンターの平成21年3月31日までの稼働延長に同意する」とし、組合・関係市村は関澤区からの「現クリーンセンター2年間延長再度申し入れに対する回答書」について、@現クリーンセンターの稼働延長期間は2年間とし、平成21年3月31日をもって全ての施設の稼働を中止するA現施設の全ての施設は平成22年3月31日までに解体し、更地として原状に復する―など対応する。協定後、石田組合長は「関係区のお気持ちを尊重し、2年後には新施設を必ず開設することをお約束する」と、米持区長は「苦渋の選択として方向付けした。地元の思いを受け止め、再延長のないよう要望する」と述べた。


(写真=クリーンセンターの稼動延長に協定を交わす関係者)
 
◆石田市長に「元気な飯山を」 - 仲條さん・名人技のスゲ細工<飯山市>
 飯山市富倉中谷の仲條徳一(84)さんが先月21日、体長1・2bほどのスゲで作った「亥(いのしし)」を、石田市長にプレゼントした。

 仲條さんは、戦地から帰還して以来60年近く、地区の道祖神にスゲで作る「干支」の動物を奉納してきた。中谷などではかつて、一時期、隣組規模でも維持された小正月の道祖神祭りの際、道祖神の倒れた方角で豊凶を占う風習があり、干支の飾りは道祖神のシンボルとして親しまれてきた。

 同日、石田市長に届けられた、スゲの「亥」は、体長約1・2b、体高約70aの大物。ワラをあんこに入れ、鼻は黒いビニパイ、目玉は大きなビー玉、牙には削った棒、口は古着の端切れを使っており、体表を包むスゲの香気が漂う。スゲは仲條さんが自家田で育てているもので、広告チラシの裏にデザインを描き、ほぼ4日がかりで作り上げた。

 「お仕事は大変でしょうが、頑張って下さい」と、仲條さんから、思わぬプレゼントを贈られた石田市長は「新時代に飛び出していく―という意味で、大きな励ましとなります。市のシンボルとして広く市民にもご披露したい」と、喜色満面。

 その後の懇談の中で、同席者から「猪突猛進というが、やみくもの猛進は困ります」という声が出ると仲條さんは「そのために、後ろ足は縛ってあります」とフォロー、石田市長も思わず苦笑するひと幕もあった。 


(写真=スゲで作った大物の「亥」を石田市長に贈る仲條さん)
  
■4首長が語る平成19年度予算と施策<飯山市・木島平村・野沢温泉村・栄村>
■改めて問われる「生き残り策」
■担税力強化へ定住人口増加対策
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■日本代表に本木さん - デフリンピック・アルペンスノボで
■グランセローズに内定も - 飯山市出身の小林さん
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【須坂新聞・北信タイムス・北信濃新聞3社合同企画】
『北信州・川中島合戦記』
■ぼくとわたしのアート展 - 野沢温泉村市川小学校の子ども達
■新春紙上芸術作品店
 ◇野沢温泉村和紙人形同好会
 ◇麗墨会年賀状展
 ◇栄村絵手紙芽吹きの会
■北信濃柳壇
■野沢温泉村全国中学校スキー大会特集
■みんなのひろば
■悲しいシャッター商店街の自嘲 - 強い危機感・商店主らの活性化活動が萌芽

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