TOP - 過去掲載記事 - 2006年6月24日号

6月24日号掲載記事
 
◆「ヒメギフの森」に民間協力 - 黒岩保全協と県リサイクル資材協<飯山市>
 森林整備に意欲的な地域と、社会貢献に積極的な企業が連携して森林づくりに取り組む「森林の里親促進事業」。県の仲介で先に「森林の里親契約」を締結した飯山市外様の「天然記念物黒岩山保全協議会」(宮沢邦彦会長)と、県リサイクル資材協会(高見沢吉晴理事長)は18日、黒岩山中腹の山林で、記念式典と、ヒメギフチョウの食草・ウスバサイシンの記念植栽を行った。

 黒岩山は動植物の南・北限辺りに位置し、特にギフチョウ・ヒメギフチョウが混棲する稀有の地として、学術的価値が高いことから、昭和46年、天然記念物に指定された。

 黒岩山・周辺の里山の貴重な自然環境を保護、保全するため、平成16年に組織された保全協議会と、廃棄物を資材としたリサイクル製品の開発と取り組み、信州を環境汚染から守ることを主旨として平成15年に設立されたリサイクル資材協会。

 両者は今年度から3年間、年30万円の契約で、黒岩山中腹のギフチョウ属混棲地である雑木林約105fについて除・間伐などを行い、「ヒメギフチョウの森」として明るい里山を整備する。

 同日の記念式典で、資材協会の高見沢理事長は「ユーザー会員を含めた活動で、売り上げの1%を地域に還元し、社会貢献したい。壊された地球環境なら、修復するのも人間。資源の循環システムを整え、その一端を担いたい」と挨拶。

 保全協議会の宮沢会長は「初めての民間支援にうれしさを禁じ得ない。黒岩山は近年、荒廃が進み、天然記念物指定の条件が崩れつつある。環境整備の必要性を感じ、取り組んではいるが、荒廃のスピードに追いつけない。民間協力を得て自然の営み豊かな里山を守りたい」と述べた。また、来賓として出席した木内市長は「自然を守り、学術的価値の高い地を守る活動に、市としても力を注ぎたい」と、エールを送った。

 同日は「私たちは森林(もり)を守り、ヒメギフチョウを育てたいと思っています」と記した、循環資源の木と樹枝で作ったアダプトサインの除幕式を行い、一帯にヒメギフチョウの食草、ウスバサイシン100株のほか、蜜源のスミレサイシンを植栽した。


(写真=ヒメギフチョウの森にウスバサイシンを植える参加者)
 
◆サフォーク 園児ら歓迎 - さかえ倶楽部スキー場<栄村>
 広大なスキー場の除草や植生の改良、肉の活用などを目的にこのほど、栄村のさかえ倶楽部スキー場にサフォーク5頭が導入され、14日、保育園児らを招いて放牧式が行われた。

 サフォークは子どもを中心とした誘客に加え、毛や肉の利用、耕地などの除草を目的に、旧豊田村梨久保以来各地に導入され、成果を上げている。栄村では今回、木島平村の木島平観光・持田郁夫社長の仲介で、子ども2頭を含め5頭をスキー場に導入。

 村担当課の話では、スキー場約40fの除草にボランティアなどの協力を得ているが、それでも年間約80万円の経費がかかり、サフォークはその削減策の1つとして発案されたという。

 同日、スキー場駐車場脇、第3リフト沿いの「サフォーク牧場」で行われた放牧式で、持田社長は「皆さんでかわいがって子どもを増やしていただき、多くの人たちに見に来てもらえるよう、期待している」と、エールを送り、北信・東部・秋山保育園児が「メリーさんの羊」などを歌って、サフォークたちを歓迎した。
 
伝統の参拝を伝えて - 飯山市蕨野の百番観音<飯山市>
 明治時代末、当時の下水内郡太田村蕨野組、高橋仙吉さんが、夢枕に立った観音様のお告げに従って発願し、先導者となって建立した現飯山市太田蕨野の「百番観音」。以来、地元の人たちが祭主となって守ってきたお観音さんの例祭が17・18の両日行われ、17日には薬師の峰中腹の参道で、高源院住職と祭主が一体一体お参りしながら登る、伝統の参拝風景が見られた。

 百番観音は西国・秩父・坂東札所めぐりに重ねたもので、当初、権現堂・百番観音屋敷にあったが、スキー場開発で現在の薬師峰中腹に移転したもの。地元蕨野地区を中心に、住民が1体から数体の祭主となり、護持してきた。

 例祭近くになると、祭主が雪で倒壊したり、傾いたりした自家で守る観音様を建て直し、草刈りや周囲の整地などをする光景が見られる。

 例祭の同日、修復され、花や灯明が供えられた観音様が並ぶ参道では、高源院の江沢一遠住職が、祭主とともに、一体一体経を手向けながら登る、伝統の参拝風景が、頂上直下で女人救済の祈りを集める「準提観音」前では、祭主が一堂に会してお参りする光景が見られた。


(写真=参道に並ぶ観音様一体一体に経を手向けて)
 
◆故郷道 - 北信濃風物詩<連載>
 この地方のシンボル、高社山を背景に、水田地帯に一直線に伸びる道。

そのほぼ全線に花の帯が伸びる。

眼下の川端にはアヤメのような花群れ。
 車のあまり通らない道は時に、高校生が馬の散歩にのんびり歩く道となる。

傍らには古代の鉄剣が出土した遺跡。

古代と現代が奇妙に同居するたんぼ中の道は、思わず車を降りて歩き出したくなる道でもある。
  
◆子供達への影響に不安も - 飯山の環境と農業を守る学習会<飯山市>
「飯山の環境と農業を守るネットワーク」と県議会3会派(トライアルしなの・あおぞら・共産党県議団)の主催で「飯山の環境と農業を守る学習会」が14日、飯山市公民館で開催され、130人を越える参加者があった。

 環境汚染や、それに対する行政対応について考えた学習会では、施設近隣住民や、農業従事者、市会議員から飯山堆肥センターに関する報告がなされた。同施設近隣に住む女性は、センターが移転してきてからの、臭気などでの辛い体験を涙ながらに訴え、「この地域に住む若者・子どもたちが、この先影響を受けないか心配です」と話した。その後、出前講座として県の生活環境部廃棄物監視指導チームの海野忠一参事兼TLから、これまでの飯山堆肥センター問題の経緯と調査報告があり、意見交換会では、「住民が安心して暮らせるように、住民サイドに立てる市政になってほしい」「現行の肥料の認可制度にも問題があるのではないか」などの意見が出された。
  
■信州観光の旗振り役に - 田中知事・野沢温泉村で「車座集会」
■俳句に知る飯山の感動 - 明昌寺境内に「大賞」句碑
■就職希望の高校生らが見学 - しなの富士通など
■最後に果せた「夢」 - 小室さん・寺の町菜の花コンサート
■葉と苦闘「草笛教室」 - みゆき野アート村岩上隆静館
■古田さんの命日に - いいやま箱店屋横丁オープン
■元巨人・堀場さんが - 木島小でスポーツ選手ふれあい指導
■「事故防止」で優良賞 - プロドライバーコンクール飯山のハイヤー3社
◆ハートフルライフ

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